やまみさん
森見 登美彦
幻冬舎 (2010年08月05日)
狸のくせに、泣ける話だ。近年、一人暮らしをするようになって、家族の物語に弱くなったので、狸の家族の話でも泣いたよ■久しぶりの森見登美彦で元気になった。言い換えると、阿呆になったとも言うが、今はすこぶる気分が良い。
入間 人間 左
アスキーメディアワークス (2010年02月25日)
所有 読み終わった
探偵・花咲太郎シリーズ2作目です。相変わらず、探偵のトウキへの愛情がふかいです。みーまー8巻の左さんのイラストがなければ、本気で気持ち悪いと思ってたかも笑。■それにしても、花咲探偵は、いつ、どこでも、相方に恵まれているよなぁ。エリオットと花咲。木曽...
アスキー・メディアワークス (2009年12月16日)
みーまーの8巻に登場した探偵の話だというので、読んでみました。ロリコン探偵と美少女という設定に興味をひかれた、というか、二人の行く末が気になるので(多分、描かれないだろうけど)■みーまーと比べると、主人公が大人な分、語りの文章が素直でわかりやすい。...
西尾 維新
講談社 (2008年10月15日)
下巻です。事件が起ったのが、上巻の最後で、事件の解決に戯言遣いが奔走します。事態の収拾といったほうが良いのかな、それとも玖渚を救うためだろうか。■パートナーとなった大泥棒・石丸小唄もやはり曲者でした。まるで、ルパン。■友といーちゃんの過去が断片的に...
調子良く読めました。■前々巻、前巻と玖渚の出番が(たぶん)少なかったので、ひさしぶりに会えてドキドキしました。■やっぱり、かわいいよね、友は。あの一人称が好きです。■しかし、昔の仲間の話だと、友の印象が随分と違うようだ。実際、友の様子も、いーちゃんに...
講談社 (2008年08月12日)
前の戯言シリーズから、一年以上経ってましたので、ちょっとだけ読むのに苦労しました。やっぱり、シリーズ物は、一気に読むほうが良いようです。■と言いつつ、イラストの話。戯言遣いのセーラー服姿、可愛すぎでしょ。と言うより、制服姿の女子は皆、可愛い。たとえ...
アスキーメディアワークス (2009年04月10日)
7巻です。湯女がみーくんのポジションを乗っ取ってしまったようですが、まぁ、それでもいいかな。というより、湯女もいろいろあるんだな、と。なぜだか、湯女を、ミステリアスなクールビューティー的人物として、見ていた私にとっては、ギャップが少々刺激的過ぎた...
アスキーメディアワークス (2010年01月10日)
「みーまー」の前回のレビューが6巻だったのですが、捻くれているので、9巻のレビューします。近いうちに、7、i、8もレビューします。■長瀬の死で幕をあけたのですが、もうそれだけで、十分に悲しいよね。左さんのイラストの長瀬を見るだけで、本当に悲しい。■...
江戸川 乱歩
新潮社 (1960年12月)
演習の授業で使用した乱歩の短編小説集です。発表では「屋根裏の散歩者」を担当しました。■エロ・グロ・ナンセンスというか、噛み砕いて言えば、変態がたくさん登場します。共感できるようなものも中にはあるし、さすがにこれは……と眉を顰めるような話もあります。ラ...
祥伝社 (2007年03月13日)
読んでる途中から、森見登美彦の作品を全部読みたい気分になってきた。地元の図書館に行ったら、ほとんどの作品が貸し出し中だった。買えということか、これは。■元になった話を知らないのが、「百物語」だけだったので、おもしろく読めたのかな。特に、「山月記」が...
アスキーメディアワークス (2008年09月10日)
まーちゃん&みーくんのお話と、その他の人物のお話が交互に語られるという構成。■あの独特の語りは、みーくんの専売特許と思いきや、「みーまー」世界の人々は、サブキャラ・脇役でもくせ者ぞろいみたいでした。■なぜか、この巻をすっ飛ばして、7巻を読んでしまっ...
角川書店 (2008年03月25日)
半年位前に購入して、ちょっと読んでそのまま放置しちゃって、ふと昨日からまた読み始めて、「何でこの本を読まずにいられたのか」と一昨日までの自分を責め、今日、これがアニメ化するという話を知り、「自分には予知能力があるかもしれない」という中二病になりか...
東野 圭吾
講談社 (1998年03月13日)
夏目漱石の「こころ」を彷彿とさせる三角関係と流行の(?)脳科学や記憶を巡るミステリー。似て非なる2つの話が同時進行して、どんどん結末に向かっていくのは、快かった。■記憶違いの怖さって、その本人にしかわからないことだと思う。自分がもし……と考えたら、と...
松浦 理英子
河出書房新社 (1993年01月)
快い小説たちではない。とても狂おしい小説たちだ。気が滅入るほど、人間の「性」に立ち向かおうとする人々ばかり。肥満が怖い、性的に不能、自分の片割れ。特殊な人たちの話のようだけれど、どこかしら、何かしら、共感できるところはあって、自分も特殊な人間なの...
柳 広司
朝日新聞社 (2002年06月)
読み終わった
最近はまった、柳広司です。ダーウィンがビーグル号でガラパゴス諸島に行ったときのお話しです。次々と起こる事件に、「そして誰もいなくなった」な結末になったらどうしようと悩んでいました。私にとって、ダーウィンの言ったことは当たり前なことなんだけど、当時...
有川 浩
角川グループパブリッシング (2008年06月25日)
絶賛ラブコメアレルギー中の私が、有川浩を初めて読んでみました。大人組のあれにはちょっと適応できそうにありませんでしたが、高校生組にはきゅんきゅんしました!いいなぁ、高校生。■それは置いといて、高知弁がとてもいいですね。最初は読みにくいなぁなんて思っ...
ポプラ社 (2009年03月05日)
これが手紙の力なのか、それとも森見登美彦の力か。返信はない。ただ、能登の「守田一郎」から、京都にいる皆さんへ宛てた手紙なのだけれど、なぜ、それだけでストーリーが出来上がってしまうのだろうか。いや、不思議。読み始めは、「守田一郎」くんの、あの独特な...
角川グループパブリッシング (2009年01月24日)
『坊っちゃん』を読む→『贋作「坊っちゃん」殺人事件』を読む→『トーキョー・プリズン』を読む→柳広司のファンになる。という見事な流れが出来上がりました。■探偵好きというか、ホームズ好きには、よりおいしい話になっていると思う。■コンビもののミステリーって(...
陳 舜臣
中央公論新社 (2008年12月)
中国文学というと、漢詩、史記、論語、三国志など諸々のイメージはあるが、それらに負けないくらい、「伝奇」とういのもおもしろい。短い話で、ダイナミックな起承転結を展開、しかもバラエティ豊か。また、この本では、昔の中国の常識、地名、官職などを著者が丁寧...
朝日新聞社 (2007年10月05日)
「あの人の犬になりたい」と帯に書いてあるものだから、何だ、ちょっと変わったシュミのある男女の恋愛のお話だろうと思った。けど、松浦理英子だから、そんな安易に想像ができる話にはならないだろうとも思った。結果的に、前者の予想は違っていて、帯にもタイトル...
角川書店 (2006年11月29日)
『太陽の塔』以来の森見登美彦。「夜は短し歩けよ乙女」「深海魚たち」「御都合主義者かく語りき」「魔風邪恋風邪」の四部構成。大学生活って、かくもファンタジーなのでしょうか。平凡な学生としては、うらやましいかぎり。一番好きな話は、「御都合主義者〜」。学...
舞城 王太郎
新潮社 (2004年10月28日)
初めて、舞城王太郎を読みましたが、今まで読んだ小説の中で、もっともあらすじが説明しにくい小説なのではないかと思ってしまいました。読書感想文に向いているやら、いないやら。リアリティの欠片もないような小説ばかりだったけれど、文章が独特というのかな、頭...
絲山 秋子
新潮社 (2006年12月)
『ニート』の時も、思ったけど、うん、何か、やっぱり合う。好きとか、嫌いとか、読みやすいとか、読みにくいじゃなくて、絲山さんの書く小説とは、「合う」。それで、あまり関係ないのだけれど、久し振りに、日本で育って良かった、と実感した。日本で育った人の感...
津島 佑子
文藝春秋 (2007年09月04日)
読むのに、とても体力と精神力がいる本でした。生まれ変わりの物語とも言えず、ただ一言に過去と未来が錯綜する物語とも言えず、読み終わった後、不思議な体験をしたなと思ってしまいました。ただ、母と子がひたすらに、互いを求め続ける姿には、目が離せない痛々し...
せがわ まさき 山田 風太郎
講談社 (2008年10月10日)
コミック 読み終わった
やっぱり、弦之介と朧は、主人公でした。「甲賀忍法帖」ってあるけど、伊賀にも甲賀にもどちらにも肩入れして、読んでしまったから、何か、うん、この終わりが良かったとも、悲しいともまだ、決めかねている。とりあえず、薬師寺天膳のキャラの立ち方は異常だった。...
講談社 (2008年09月12日)
1人、また1人消えていくのが、何とも言い難い。話毎のタイトルが、「○対●」と生存者数でつけられているから、目次見てるだけで、悲しくなる。血生臭い戦いのくせに、ちょこちょこと好きだの、愛だの入ってきて、普段はそういうのあんまり良くは思わないんだけど、こ...
山田風太郎原作『甲賀忍法帖』をせがわまさきがコミック化したものだそうだ。原作を読んではいないが、コミックとしては動きに迫力があって面白いと思う。ていうか、忍者が、とにかく強すぎて、怖すぎる。カバーイラストがきれい。
青山 七恵
河出書房新社 (2008年05月16日)
自由奔放な弟と日々淡々と過ごす姉の話。ということで、数年後の私と弟を重ね合わせて読んでしまった。本当、リアルにありえそうな気がして、ちょっと鬱屈とした。短い会話や、嘘の日記とか、すごく日常的な小説。
京極 夏彦 笠井 潔
講談社 (1998年09月14日)
初京極堂。真剣に読めば読むほど、ストーリーから逸脱して、眩暈がするような変な気分を味わいました。高校生のとき、これが原作の映画を観たんだけど、いまいち理解できなくて、実際に読んでみたけれど、それでも全部はわからなかった。また、同じ京極堂シリーズを...
アイザック アシモフ Isaac Asimov
ソニーマガジンズ (2004年08月)
アシモフのロボットをテーマにした短編を集めたものです。ロボット工学三原則を最近になって、初めて知った私にも、とても面白く読めました。脅威としてのロボットでもなく、哀れな存在でもないロボットを描きたかったというアシモフの信念みたいなのがよくわかりま...
夏目 漱石
新潮社 (2004年03月)
「覚悟ー覚悟ならない事もない」高校の国語の定番教材ですが、あらためて今、読んでみると、なぜこれが高校生にわかるものでしょうか。間違ってるよ。大学生の半ばも過ぎた、私ですら、未だKの死の理由も理解できないのですから。今回読んだ、一番の収穫は、なぜ「...
アスキーメディアワークス (2008年05月10日)
家族って、こういうもんじゃないよなーって。謎は解決されたけど、問題は解決されてないよな、うん。大江家の人びとは、みーくんがやって来るまでどんな日常を送っていたのかな。大江家の人びとにとって、大切なものって何だったのだろう。でも、まぁ、いいよ、まー...
アスキーメディアワークス (2008年04月10日)
ヒロインのはずのまーちゃんが、あんまり出てこないので、ちょっと寂しかったな。でも、代理ヒロインの伏見がかわいい。ストーリー的には、閉じ込められるっていうパニックサスペンスみたい。まーちゃんのために(と言いつつ自分のため?)に、またもや頑張るみーく...
芥川 龍之介
集英社 (1991年03月20日)
芥川龍之介の鉄板を集めたような短編集だけど、実は初めて読む話が多くて……恥ずかしいかぎりです。がんばれ、国文学生!!短編だから、読みやすいといえば読みやすいし、大きな感動はなかったけれど、人間の欲望がところどころに垣間見られたので、読んだ後、怖いと感...
筒井 康隆
岩波書店 (2000年01月14日)
ちょうど、大学で近代文学のお勉強をしてるんですよ。授業で、あー、何か聞いたことあるって思うのは、唯野先生の講義で聞いていたのですね。正直、普通に読書をしただけでは、講義部分は理解できません。ただ、教授たちのドタバタ感はとても面白かった。今でも、こ...
講談社 (2008年06月13日)
西尾維新、その2。本当はさ、こんな人たちの気持ちなんて、わかっちゃいけないんだろうけどさ、同じ大学生だし、人並みに友情や愛情も持ってるし、ちょっとだけ気持ちわかっちゃうんだよね。嫌になっちゃうけどさ。いっくんはもちろん、友や潤さん、零崎なんかも登...
講談社 (2008年04月15日)
西尾維新、初読み。凄い能力を持った人には、その人なりの悩みとか欲望とかがあるんだろうね。私には、そういうものが「ある」ってことしか想像できないけどさ。終始、言葉遊びに翻弄されていたようで、悔しかったです。
梨木 香歩
角川書店 (2007年05月)
この時代の青年は、真剣だった。考えることや、学ぶことに真剣だった。自分の存在について知りたがってた。遠く土耳古の地で「ムラタ」と呼び慕われた青年もまた、考えることを怠らなかったのだ。その時代もまた、歴史にのみこまれていくものだったとしても。珍しく...
メディアワークス (2007年12月10日)
1,2,3と続けて読んできたが、この3作目は、みーくんが変わっていく……というより、いろんなことに気がついていく様が目立った。大切な人や、大切じゃない人と触れ合って「僕」に必要なものを見つけていく。その過程を楽しませてもらった。文章、テンポは相変わらずで...
メディアワークス (2007年09月10日)
シリーズ2作目にして、まーちゃんのファンになってしまいました。みーくんになってまーちゃんに愛されたいなんて、頭おかしいのかな、私。まぁ、対象がまーちゃんでないにしても、誰かのことを、世界中の悪意から守ってあげたいって、死ぬまでに一度は思ってみたい。
江國 香織
新潮社 (1998年01月)
夏に読むべき短編集。21年の人生を振り返ると、やっぱり小学生のときの夏休みが、一番、わくわくして、どきどきして、終わってしまうのが嫌だったと思う。そして、その終わりを知っていたせいか、どことなく切ない気持ちをずっと纏っていた。この小説を読んで、そ...
伊坂 幸太郎
新潮社 (2006年06月)
初・伊坂幸太郎。初めて伊坂幸太郎読むんですけど、どれがいいですかねーって先輩に聞いて、貸してもらった本です。うーん、良かったです。飽きるところがない小説というか、じわじわした喜びが続く小説というか。なんでもない話だけど、「グラフィティアート」のと...
宮部 みゆき
角川書店 (2006年05月23日)
小学五年生の頃の自分なんて、もうほとんど思い出せないけれど、何となく亘みたく、周りの大人たちを子どもなりに見ていたのだと思う。子どもなんて、大人の事情なんて理解できるはずもないのにね。だけど、子どもにしかわからないこともあったはずなんだろう。
本谷 有希子 鶴巻 和哉
メディアファクトリー (2008年02月27日)
以前から興味はあって……ようやく本谷有希子さんの本を読みました。簡潔な文章で読みやすかった。復讐とか、覗きとか、嫌われたくないとか、気づかないふりとか、そんな回りくどいのはもういらない。
働くの好きじゃないことに気づいたときに、手にしてしまった本。表題作「ニート」を読んで、まるでそう遠くはない未来の自分を見ているようでした。もちろん、男の方。それから、この文庫本の見所は、巻末の解説です。「ベル・エポック」の解説。仕事嫌いな私に、こ...
高橋 しん
白泉社 (2007年08月29日)
一方的な主張だけれど、高橋しんとは馬が合う。高校生のときに「最終兵器彼女」を読んで、21の大学生の夏休みに「トムソーヤ」を読んで……。まだ、それだけの話だけれど、わかるんだから仕方ない。どうしようもない高校時代や、どうしようもないこの夏休みを、わかっ...
山田 詠美
新潮社 (1995年03月)
17歳の女子高生の恋愛をテーマにした短編集。自分が女子高生のときに、この小説の少女たちのように恋とか愛とかについて、考えていたかなぁ。17歳の女の子って、もう“女性”と呼んでいいのかもしれない。
藤沢 周平
中央公論社 (1995年03月)
市井物、武家物が良い感じのバランスで収録されている短編集。しかも、主従の絆、父子愛など、描かれるテーマが違うので、この一冊を読んでいる中では飽きがこなかった。作者の「あとがき」もわりと好きな感じでした。気に入った話は「泣くな、けい」。つい泣きそう...
谷崎 潤一郎
中央公論社 (1993年06月10日)
「お艶殺し」どうにも私には、この物語が主人公の“言い訳”のように聞こえてならない。その言い訳をこんなにも飾った文章でさも美しいもののようにしてしまうのだから谷崎潤一郎はずるいと思う。「金色の死」で気に入った言葉は、〈立派な体格を持った西洋人に生まれ...
機本 伸司
角川春樹事務所 (2006年05月)
2002小松左京賞&もうすぐ映画公開らしいので読んでみました。……いやぁ、あたしガチガチの文系なんですけど。何とか理論とか言われたって、わかりません。どこまでがノンフィクで、どこまでが作者の創作かも区別がつきません。が、それが反対に良かったのかもしれな...
メディアワークス (2007年06月)
人生で初めて、ラノベというものを読んでみました。授業で、ラノベ云々の講義を受けて、読んだこともないのに、(講義の内容が)理解できるか!!という思いからです。で、カバーデザインと、帯の「まーちゃん、世界で一番キミを××してる。嘘だけど。」に惹かれて。 ...
紅玉 いづき 磯野 宏夫
メディアワークス (2007年02月)
ラノベ祭り第二弾!!ということで、第13回電撃小説大賞<大賞>受賞作です。あぁ、ラノベって無限大なんだな、と思った。こんな優しい童話のような話も包括してしまうんだもの。魔王に食べてもらいたくて、ただひたむきに、駆け引きなしに、行動する少女。舌足らずだ...
福井 晴敏
角川書店 (2007年09月26日)
幻冬舎 (2001年08月)
ノンストップで物語が終息したという感じです。言いたいことはいっぱいあるんだけど、この巻の注目は、なんと言っても、ハチクロ級の“みんな片思い”の結末でしょう。福井さんの作品で、1つの物語の中にいくつもの愛の形を描いたのは珍しいので、やたらと気になって...
福井晴敏ゆえ、やはり「戦争と平和」が大きなテーマになっているようです。かつて、地球が人が起こした戦争によってぼろぼろになってしまった時、人類は、地球に残るものと月へ行くものに分かたれた。地球の人びとは、「黒歴史」として過去を封印し、月の人びとは、...
「正暦」の地球と宇宙と月を舞台に繰り広げられる物語。単行本のときのカバーデザインも好きだったけど、私はこの文庫版の方が好きです。月からやって来た少年。地球と月の戦い。瓜二つの月のお姫様と地球の少女。月のお姫様の時を超えた恋。聞いただけで胸がドキド...
新潮社 (2006年05月)
随分むかしに手に入れた本ですが、ちっとも読み進められませんでした。10ページ読んでは最初に戻り、20ページ読んでは、また最初に戻り……何だったのでしょうね。意地の悪い双六に嵌った気がしなくもないですが。しかし、ついにとうとう、読破しました。えぇ、バリ島...
泉 鏡花
岩波書店 (1991年09月17日)
授業で用いた泉鏡花の短編集です。2年の後期で学んできて分かったことは、愛=死ぬこと、ということです。死ななければ愛ではない、と言い換えることも可能。えっ?というような、展開も多く、一読しただけでは理解できなかったです。この時期の小説は、やはり今とな...
トマス ハリス Thomas Harris
新潮社 (2007年03月)
ハンニバル・レクター博士の<記憶の宮殿>のはじまりがここに!ヤコフ先生と八歳のハンニバルが<記憶の宮殿>について話し合う場面が好きです。今からわたしが<記憶の宮殿>をつくっても遅くはないだろうか。いや、無理だろうな。「あらゆることを記憶しようとす...
だんだんとハンニバルが猟奇じみてきて、ついに彼の心は長き冬へ。復讐心だけが彼の心を突き動かしているように見え、とても悲しくなりました。レクター博士は好きなんだけど、ハンニバルには踏みとどまってほしいという矛盾した感情とともに読んでしまったのですが...
林 真理子
新潮社 (2007年05月)
収録されている短編小説のほとんどが、悲しかったり、憎らしかったりする恋愛の話。幸せな恋愛って貴重なものなんだなと思いました。それでもわたしは幸せな恋愛のほうがいい。だから、表題作の「知りたがりやの猫」が一番好き。わたしも最近、飼いはじめた猫に、わ...
吉行 淳之介
中央公論新社 (1974年01月)
表題作で、一番気になったのは、少女がTVCMで歌うようになったのを岐部と赤堀がブラウン管を通して批評する場面です。あれはTVに出てる少女だけでなく世の女の子すべてに対する批評のように聞こえ、読むのがつらかったです(当てはまることがあるから…)。でも、その...
講談社 (2007年08月24日)
じゃじゃん!「週刊現代」×福井晴敏のリアルシュミレーション小説!!だそうです。いつか来ると言われていて、未だこない関東大震災。もはや都市伝説化している話かもしれませんが、油断していると痛い目に遭うことがわかりました。生き残るためにコラムまで熟読しまし...
伊藤 左千夫
集英社 (1991年06月20日)
純愛小説の名作「野菊の墓」に、「隣の嫁」、「春の潮」を収録。加え、語注、解説、鑑賞、年譜と盛りだくさんな一冊でした。それにしても、「野菊の墓」はいつ、何度読んでも泣けますね。矢切の渡しの場面と、民子のお墓の前で政夫が膝をつく場面。写実性が高いぶん...
畠中 恵
ドラマ化するらしいので、友だちに借りて読みました。江戸ものですが、文章が易しいし、登場人物(妖怪?)のキャラクターも魅力的で、すらっと読めてしまいました。主人公の一太郎さんは、浅見光彦よりもお坊ちゃまだけど、読んでいるこっちが心配するほど体が弱い...
田口 ランディ
新潮社 (2004年10月)
不思議だなぁ……と呟きたくなりました。奇妙な、嘘のような話ばかり。小説って銘打ってあるから、嘘のことなのかもしれないけど、それでもやっぱり、私たちが住むこの世界には、こういう不思議なことが起こるんじゃないかと。このもやもや感が心地良かったりします。...
幸田 文
新潮社 (1957年12月)
時代設定や小説の舞台を把握するのに苦労はしたが、思っていたよりも、ずっと読みやすかった。というのも、文章が、丁寧なで優しくて温かで、日本語って本当はこういうものじゃないのかな、と考えさせられました。そして、何より「流れる」というタイトルがぴったり...
安東 みきえ 下和田 サチヨ
理論社 (2007年04月02日)
たとえば、私が好きな人と結婚して、子どもを授かって、夜、みんなで同じベッドで寝る前に、旦那さまと子どもたちに読んであげたいと思った本でした。世の中はすべてが幸せなことでできているんじゃない。だけど私たちは、幸福が欲しくて欲しくて仕方がない。だから...
村上 龍
講談社 (2000年03月21日)
引きこもり青年ウエハラ君が、インターネットで他人と交流して、外の世界に出て行くようになる物語です……と言えばそうなんだけど、やっぱりウエハラ君みたいな更生の仕方はだめだよね。長さは普通の小説だけど、物語の舞台も時間もよく考えればかなり狭い。一見ムダ...
桜庭 一樹
角川書店 (2006年07月)
似ているから好きになるのか、好きだから似てくるのか(ミスチル?)―本当のところはわからないし、人それぞれだと思うけど、七竈と雪風の場合は後者であってほしいと心から願いました。と、純情なことを思う一方、一番共感できたのは、七竈の母親です。私も「辻斬り...
団 鬼六
新潮社 (1999年10月)
この本を読んだという事実を抹消しようかと悩みましたが、それは団鬼六先生に失礼極まりないので、やめました。ていうか、官能・エロ小説だろうがSMだろうが、恥ずかしがることないじゃない。だって、そういう「性」の部分って、人が上手に生きていくために必要な...
新潮社 (2000年04月)
本当に、本当にこの結末で良かった、と涙しそうになった。特に第六部のレクター博士とクラリスがいっしょにいる場面が好き。このままずっと2人の関係が続けばいいな、と思った。で、やっぱり映画のほうももう一度みたくなって、レンタル屋に行ったら、「ハンニバル」...
おう!このレクター博士シリーズは、映画が好きだったので、本を読んでいても、レクター博士をアンソニー・ホプキンスでしか思い浮かべることができません。そして、ますます魅かれていきます。誰よりもエグいことをしているはずなのに、彼の考えていることは、ちっ...
瀬尾 まいこ
講談社 (2007年06月15日)
どうして、人は一人では生きていけないのかってことが、こんなにもクリアにわかったのは初めてでした。家族だったり、友だちだったり、好きな人だったり、とにかくそういう人たちがいないと、きっと私はダメになっちゃうんだなぁ。 坂戸くんが言った、「すごいだろ...
新潮社 (1996年05月)
なんて、スレンダーな小説たちなんだろう。小説に余計な説明がない分、読んでる私が余計な想像をたくさんしちゃう。 不倫したら、こうしたい。クリスマスに1人だったら、ああしたい。離婚したら、子どもだったら、さびしかったら……。わたしのお気に入りは「藤島さん...
藤本 ひとみ
新潮社 (2001年09月)
「自分に自信があり、思い描いた人生を送るだけの資格があると確信している人間だけが、実現不可能となった野心を活力として、自己の運命を拒絶し、自分を抑圧した社会に対して攻撃を開始するのです。<中略>それは、非常に犯罪に似た形をとります。たとえば殺人」 ...
検索
本棚の表示内容を複数の条件で絞り込みや並び替えができます。