地方都市に住む5人の女性の傍観者的視点からのオムニバスで、最後に関連づけもない。鍵がない夢 いろいろ解釈できる。解く鍵がない=不条理 又、現状から抜け出す鍵を持たない、逃げ場なく追い詰められる夢 かなえる鍵を持たない夢=未来像 等いろいろと考えさせるタイトルで、内容も様々に解釈できそう。
仁志野町の泥棒
大人の対応がとれなくて、疎遠にしてしまった主人公みちるの感じた不条理さ、しかし、相手は、こちらが思うほど意識していない。存在を忘れている。そんなものではないかな。
石蕗南地区の放火
大林のヒーローになりたかった。こんな男しか寄ってこない。
美弥生谷団地の逃亡者
あいだみつを の詩 しあわせは自分で決める 流されて、逃避行中も、それで好いと思っていたのか。「怖かった」この言葉の意味。陽次から逃げたかった訳でもなさそう。
芹葉大学の夢と殺人
夢を持たない者たちと見下していた者は、現実的に夢を実現していた。医者になる夢を叶えられない。鍵のない夢=かなわぬ夢に自暴自棄になる。自分も現状に満足できないとして自殺?
君本家の誘拐
育児ノイローゼ。妄想。鍵=解決策はない。
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- 感想投稿日 : 2017年2月5日
- 読了日 : 2017年2月4日
- 本棚登録日 : 2017年2月5日
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