パードレはそこにいる (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 6-2)

  • 早川書房 (2016年9月21日発売)
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感想 : 40
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久々に一気読みのエンタメ小説に出会った感じ。誘拐され11年間監禁されてた経験を持つダンテと、ある事件で負傷し休職中のコロンバ。この二人が新たに起こった少年の誘拐事件を追う。それぞれ強烈なトラウマを持つ二人が助け合いながら困難に立ち向かう姿が印象的。事件は途方もなくでかい話に発展していき、正直ちょっと収拾つかなくなってる感じも否めないが、事件の闇の深さに立ち止まってしまいそうになる二人がすごくリアルだ。鋭い知性と皮肉な態度が名探偵にふさわしいダンテだが、とにかく強い女のコロンバが最高。弱い者いじめをする同僚のあごを蹴り上げるとか、テンション上がるな~。続編も期待大。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー(海外)
感想投稿日 : 2017年8月2日
読了日 : 2017年8月2日
本棚登録日 : 2016年10月21日

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