則天武后: 女性と権力 (中公新書 99)

著者 :
  • 中央公論新社 (1966年4月1日発売)
3.50
  • (2)
  • (3)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 38
感想 : 5
5

文章が平易で、とてもわかりやすかった。
則天武后がどのような人物で、なにを成したのか、比較的客観的に綴られていて、”著者の肩入れ”も少なく思う。

彼女が如何に周到で、賢い人物であったか。そばで耳打ちする人物はいたにせよ、常人には想像もつかない魑魅魍魎が蠢く世界で、徹底的に自分の地位を盤石にし、15年も君臨したという、まさに肝の据わった人物っぷりに、読了後ますます魅力が増した。

ただの”悪女”とは呼べない、そんな軽い人物ではない、と思う一方、じつに人間らしい一面も見せる。そんな側面を知ることができた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 勉強になった
感想投稿日 : 2013年6月11日
読了日 : 2013年6月11日
本棚登録日 : 2013年6月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする