僕は、そして僕たちはどう生きるか

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  • 理論社 (2011年4月1日発売)
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本棚登録 : 1732
感想 : 296
5

これだったんだ。

そう思った。


どこまで、どれほど日々のなかでとことん突き詰められるか。
見て、聞いて、かならず何かを感じているのに、うやむやに、なんとなくいやだな。これはなんかいいかもしれない。そんな程度で済ませてしまっている。

ユージンは、世間から、現代から半ば切り離した(けれど完全には離れていない)場所で、時間をかけて考えて考えた。

いそがしいから? だからここまで考えられないのだろうか。違う。そこにつぎ込むエネルギーを捻出できない集中力のなさ、真剣味の欠落。考えなければ、巻き込まれる――その不安の欠如。

空気で、雰囲気で伝える――そんな曖昧さに一石どころか巨岩を投じた一作。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 非常に考えさせられた
感想投稿日 : 2014年3月8日
読了日 : 2014年3月8日
本棚登録日 : 2014年3月8日

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