海辺のカフカ!
なんかついに来るとこまできたって感じ。
村上春樹のいろいろな作品の中の、私が特に好きなところがギュッとつまってるような話だった。
やっぱり五月が舞台だし。
世界一タフな15歳の少年が、家出をして四国にきて、小さな図書館の片隅で暮らし始めるって素敵だなぁ。
優しく導いてくれる大島さんと、静かに受け入れてくれる佐伯さん。
二人の聡明な大人のもとで、カフカ少年がゆっくり心をときほぐして自分という存在を見出していく。
彼が感じる海とか、森とか、星とか、そういったものに対する描写が本当に愛おしく思った。
瑞々しさともちがう、この感じ。
私も15歳のときにこの小説を読みたかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(国内)
- 感想投稿日 : 2016年1月26日
- 読了日 : 2015年11月18日
- 本棚登録日 : 2015年11月18日
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