灰色やしきのネズミたち

  • 国土社 (1988年2月1日発売)
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本棚登録 : 74
感想 : 6
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灰色やしきで暮らすネズミたちは、昼間はじっとしていますが、夜になると
好き勝手な事をして大さわぎです。

ある日、台所のドアが開いていることが発覚しました。
外からの侵略者におびえるネズミたちには、大問題です。
大統領のゲオルグが皆を集め、さっそく話し合いが行われました。
ネズミたちは、いつも問題が起こると多数決で解決してきたのです。

でも今回は違いました。
いばりんぼうのビリーが言いました。
「のんびり話し合いなんてしていたら、猫にやられてしまう!
一人が何でも決めてしまえば簡単だ。必要なのは大統領じゃなくてボスだ!」

みんなは、それもそうだと思いました。
そしてビリーのもとで、猫が来たらすばやく逃げる訓練をしたり、
行進の練習もしました。

それぞれが住む区分を決めたので、元大統領や1匹だけみんなと違う白い色の
リリィは、エサのない部屋を割り当てられてしまいました。
リリィに割り当てられたのは、図書室でした。
他にすることがないリリィは、本を読むことを覚えました。

さて、ボスになったビリーは、どんどん自分勝手な事を言うようになって
きました。
みんなは以前の暮らし方の方が良かったと思い始めますが、ビリーが怖いので、
今はしぶしぶ言うことをきいています。

なんとかしなくちゃ。
本を読んで賢くなったリリィが、活躍します。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 動物
感想投稿日 : 2013年2月26日
読了日 : 2013年2月5日
本棚登録日 : 2013年2月5日

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