永遠の島 (角川文庫 は 16-3)

著者 :
  • KADOKAWA (1996年10月1日発売)
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感想 : 16
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我思う、ゆえに我あり

デカルトの有名な言葉です。

自分の存在を証明するために考える。
考える事で自分が存在することを証明できる。

実にシンプルで真理を捉えている言葉です。


全ての学問において何かの存在(答え)を立証するために理由が必要です。

何故なら証明の無い物を信じることは勇気が必要であり、大概の人は臆病であるため確固たる証拠の無いものを拒絶してしまうと私は考えます。



神様が存在することに心血を注ぐ人達は神の奇跡を立証するのではなく神様が既に『在るもの』と肯定し、信じることにその一生を捧げます。
その信じる心に私は少なからず勇気を感じます。



私は臆病者なので自分が納得できる式で立証されない物を信用することが出来ません。

世の中全てに理が必要だと考えております。






日本海の中央に位置する【匂島】近海で発生する不可解な事件。

それはまるでバミューダトライアングルのように船や人が跡形も無く消えていく...

世界の超越した存在を幼い頃から意識している長身の美女【竹本洋子】はこの事件?に深く引かれていた。
父の伝でこの海域の調査をしている研究機関で働く事になる。

洋子と出会い洋子に惹かれていく不能の天才物理学者【梶】と妻殺しの漁師【政】達は事件の原因究明のため島へ渡る事に...





物理学と哲学と官能が入り交じるSF小説です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年4月23日
読了日 : 2014年5月17日
本棚登録日 : 2014年5月17日

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