主人公の大学時代の思い出の描写のせいか読んでいて伊坂幸太郎のゴールデンスランバーを思い出させます。
深瀬君はコーヒーを淹れるのが特技です。微妙な香りと味の違いを感じ取れるんでしょう。羨ましい特技だと思いました。
それと不慮の事故で亡くなったとされる広沢君の優しさも随所に散りばめられていますね。
最後の一行というか最終章は米澤穂信のボトルネックのように、やや不安定な足場がもろくも崩れ去り奈落の底に落ちていく気がします(勿論主人公が!)
このような作品では主人公に感情移入すればする程ショックが大きくなる!主人公の人間としての脆さは多くの人が持っているものでそのため共感できるのでは?と思う。だからこそいやミスと言うジャンルは後味が悪くてもやめられない!!!
ドラマ化されるという事なので結末がどう描かれるか楽しみです。最終回だけ見たい!
最後に、湊かなえの最近の作品で山女日記を読んだ時『こんな湊かなえも良いなぁ』と思いました。しかし今作品【リバース】のようなエッジの効いたミステリーこそ『これぞ湊かなえ!』と言い切りたい!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年3月26日
- 読了日 : 2017年3月26日
- 本棚登録日 : 2017年3月26日
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