カトマンズでLSDを一服 (植草甚一スクラップ・ブック)

著者 :
  • 晶文社 (2004年10月1日発売)
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感想 : 9
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もう没後30年なのですね、1979年12月2日に71歳で亡くなった映画・ジャズ評論家、旺盛な欧米文学の紹介者、エッセイスト。

おそらくこの30年間、いつだって信奉者たちによって片時も忘れ去られていなかった植草甚一。

私も中2のとき出会って以来、忘れたことなど一度もなく、常に傍らにいて、どうだい最近の映画は? 何か面白いものがあれば教えてくれないか。ところで、伝授したコラージュは続けているかい? などと、いつも話しかけてくれます。

本当に、9月7日に『ぼくは散歩と雑学がすき』の感想で書いたように、晶文社版の『植草甚一スクラップ・ブック』全41冊は私の大切な大切な玩具箱です。

別段この本は、麻薬を奨励しているわけではありませんが、1976年当時の、ヒッピーやサイケデリック・ロックなど世界の最前衛の芸術家や、カルロス・カスタネダの精神世界の探究、それに古典的先駆者のオルダス・ハックスレーやアンリー・ミショーなどのドラッグへの関心・傾倒を好奇心に満ちて紹介する一冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学(小説・詩歌・伝記・随筆・批評)
感想投稿日 : 2009年12月1日
読了日 : 2009年12月2日
本棚登録日 : 2009年12月1日

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