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本棚その2です。 感想がついてない本はまだ読んでいない本です。
レビュー by きよさん
村上春樹のことだけでなく、いろんなことについて感じて自分なりに考えて、意見を持って。でも、それが果たして正しい考えなのか、ほかの人はどう考えているのか意見を聞いてみたい。
そういうときに、この筆者の考えはすごく説得力があって、共感できるし、新しい発見も多い。
村上春樹の文学では、「雪かき仕事」の大切さがよく取り上げられているというのも慧眼だった。
「雪かき仕事」は特に賃金が払われるわけでもなく、社会的敬意も向けられないけれど、誰かがやらなければ必ず困る人がいる。
生活の中で突然ふりかかる「邪悪なるもの」に取り込まれてしまわないために、「僕」は「雪かき仕事」をきちんと続けている。
かなりざっくりと自分の特に気に入ったことをまとめてしまうとこんな風になるんだけれど、
なるほどなあ、と思う。
こういう風に考えると、私が村上春樹に惹かれる理由も、すごくしっくりくるんだよねえ。
シンプルな朝食を手際よくこしらえて食べたり、
毎日きまったコースをジョギングした後に浴びるシャワーの気持ちよさであったり、そういう描写は読んでいてもさっぱり気持ちよくて、神聖ですらある。
簡単そうでいて、日常で実践し続けるのはなかなか難しいんだよね。
それこそ、すぐに邪悪なほうに取り込まれてしまうから。
話は変わって、文章を書くということについて。
書き手は完璧に正確な表現者でなければ書いてはならないなんてことないんだ。
オーソリティーがこうすっぱりと言い切ってしまうすがすがしさ。
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「あ、この本面白かった。またこの人の本出たら買おう」と思うのはせいぜい十人に一人くらいである。
それで十分だと思う
十人のうち八人、九人に支持される本を書こうなどと大それたことは考えないほうがいいし、そもそも考えても書けない。
私の書くものは、私の書くものが「読みたい」人のために書かれたものであって、私の書くものが「読みたくない」人のためには書かれていない。「私の書いたものを読みたくない人」は読んでも意味がよく分からないか、意味は分かるが腹が立つかのどちらかである。
私の考え方や書き方が「気にくわない」という意見をお持ちの方はそう思う権利があり、私はそれを尊重する。そういう方にお薦めしたいのは、とりあえず読まないことと、運悪く読んでしまった場合には、読んだという事実そのものを忘れてしまうことである。
レビュー登録日 : 2009年10月11日
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