著者の虚構的半自伝小説と銘打たれた、忍姉さんの一人称で物語られる、主人公ちかの話。「私のフィルターを通すと、私の小説が出来あがる」と言う彼女はこうも言う。忍姉さん自体が文学、だと。つまり忍姉さんの一人称を追うことでしかこの小説を読み進められない読者にとって、彼女はちかのフィルターと言うことだ。徹底した文学観念に驚く。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2013年1月23日
- 読了日 : 2013年1月23日
- 本棚登録日 : 2013年1月23日
みんなの感想をみる