幸腹な百貨店

著者 :
  • 講談社 (2015年11月11日発売)
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本棚登録 : 386
感想 : 54
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団塊世代のデパート幹部と、売り場の若者たちの軋轢。努力の価値観が違う世代とのギャップに苦しむおじさんの伝治が、低迷極まる地方デパートを再興しようと奔走します。「幸腹」と言うほど料理の必要性を感じず、大袈裟な料理描写は蛇足に思えました。でも中年と若者の意識の違いが少しずつ擦り合わされ、力を合わせて目標に向かっていくラストは清々しく気持ちの良いものでした。「結果を出せなかった努力に価値などないと考えて来た。でもそれは、努力さえすれば当然のように結果を得られた時代の弊害だ。」良き改心です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年7月1日
読了日 : 2017年7月1日
本棚登録日 : 2017年7月1日

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