設定やそこで起こる出来事が、ではなく、登場人物の内面の描写がいつもより"薄い"印象。まず、主人公の一人である亮介と妻の章子との関係が描き足りていないと感じた。さらにもう一人の主人公である紗希の心の動き。ラストに向けての敢えて、なのかもしれないけど、やっぱりちょっと物足りなかった。丹念に追ってはいるのに踏み込んでいないというか。新聞連載のせいかとも思ったものの、読後に何かの記事を読んだら先に仕上げてあったということだし。まぁ、桜木さんといえどこういうこともあるのでしょう、ということで。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年6月6日
- 読了日 : 2015年6月6日
- 本棚登録日 : 2015年4月5日
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