生涯投資家

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著者 : 村上世彰
24yamaさん 伝記   読み終わった 

 村上ファンドで一躍有名になった村上世彰さんが、村上ファンド(M&Aコンサルティング)を通して成し遂げたかったことを語った本。旧通産省の官僚時代のことは詳しく書かれていなかったが、自分のライフワークとして取り組んでいた投資に対して詳しく語っている点で、村上さんの半生記的な側面がある。
 村上さんが逮捕されたときは、インサイダー取引が何かもよく分からないくらいだった。しかし、この本を通して彼がファンドマネージャーとして利益の追求だけでなく、コーポレートガバナンスの浸透にどれだけの熱意をかけていたかが分かった。
 正直、企業統治とかコーポレートガバナンスについてはあまりよく分からないが、日系の大手上場企業にはあまり企業価値向上の努力をしていない企業があり、それを態度を是正するために村上さんが取った行動はかなり理に適っているように感じた。ただ一方で、やり方が先進的過ぎたのと、発言や行動に自信が溢れすぎていたのが世間や裁判官の反感を呼んだとも感じる。
 ひとつ疑問に思うのは、理念追求型である程度資金が集まっていたのであれば、絶対的なリターンにしか興味がない外国人投資家からは資金を預からないという選択肢もあったのではないかという点だった。まぁ、それがなければ反感を買わなかったかは分からないが。

レビュー投稿日
2017年10月4日
読了日
2017年10月4日
本棚登録日
2017年10月2日
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