言霊とは何か - 古代日本人の信仰を読み解く (中公新書 2230)

著者 :
  • 中央公論新社 (2013年8月25日発売)
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感想 : 16
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『言霊とは何か』
佐佐木隆

本書は『古事記』『日本書紀』『風土機』『万葉集』などで言霊が使われている場面を多く取り上げている。
 〝言霊〟は『万葉集』山上憶良の詠んだ長歌で記録では初めて歌われたとされている。

 まず、『万葉集』に三例ある「言霊」の実例は神を意識して用いられたものであり、「言霊」は神のことばがもつ威力だったのではないかということである。(p237)

 ★あとがきより。

 言うまでもないが、本書で確認したことは、あくまでも『古事記』『日本書紀』『万葉集』『風土記』など古代の文献に反映する、ことばに対する人々の考えかたである。(p239)

 ★その後の信仰、考え、習慣の背景には神がいたとは主張しないとある。
 言霊、言葉の力が上記であげている書物の中でどのように使われているか、その確認の作業であった。

 あくまでも、実際に文章から何が読み取れるのかという、事実の確認である。(p
iv)

 ★読み返すと、前書きにもそう書かれている。購入の際に「まえがき」と「あとがき」を詠めば購入の目安になるだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 古事記
感想投稿日 : 2014年1月18日
読了日 : 2014年1月17日
本棚登録日 : 2013年10月9日

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