ししゃも棚»
インドアな私の大切なお友だちです。 火事が起きたら本棚背負って逃げます。
レビュー by ししゃもさん
ひとりきり静かな休日の午後、カフェでコーヒーを飲みながら、自分だけの心穏やかな時間にひったり沁みる小説。
この著者は文章の透明感に定評があることは知っていたが、これほど繊細だとは思わなかった。女流作家の小説はあまり読まない主義だったが、他の作品も全て読みたいと感じた。
相手を知りすぎて、深すぎて、タブーが出来てしまう女の友情。忘れられない過去の恋愛。自分を慕ってくれる男の存在。忠犬のように相手を慕った記憶。客観的に見ると危ない橋の上を渡っているにもかかわらず、当人は幸せを疑わない、恋愛の盲目性。
どれも心当たりがあり、自分もそれなりの経験を積んで大人になっているのだと感じさせられる。
友達の幸せを願う気持ちは本当だと信じながらも、不幸な報告を期待している面もあるというのは本当だと思う。どちらの側面もあって正しいのだ。
読んでいて、果穂のような生活に憧れてしまった。2人の何年後かを知りたいと思った。
レビュー登録日 : 2011年11月13日
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