十字路が見える (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2016年12月23日発売)
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感想 : 2
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北方謙三『十字路が見える』新潮文庫。あの『試みの地平線』よりはぶっ飛んではいないが、北方謙三らしい人生訓或いは人生論をまとめたエッセイ集。

北方謙三はなかなか小説家として芽が出ず、若い頃からかなり苦労した作家であり、小説を書きながらも、ひたすら男を磨いてきたのだろう。そうした北方謙三の人生経験が凝縮されているかのようなエッセイである。車、ジャズをはじめとする音楽、酒、旅など男らしいテーマで世の男たちへのエールとも受け取れる文章が収められている。

北方謙三のハードボイルド小説はほぼ全作品を読んでいる。北方謙三が歴史小説に転向してからは数作品しか読んでいない。最初に読んだ『逃れの街』の印象が強く、ハードボイルド小説以外の北方謙三は考えられないのだ。エッセイの最終話で、何故に北方謙三が歴史小説に転向したかについて触れている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2016年12月25日
読了日 : 2016年12月25日
本棚登録日 : 2016年12月25日

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