外科医・犬養和正シリーズの第二弾。冒頭を読んでいて、前に読んだ事があると思ったら、2007年に出版された徳間文庫の新装版だった。
犬養和正シリーズと言っても、犬養は脇役的な役回りで、本当の主人公は空手の指導員・五条大輔と大虎こと王朱盟だろう。しかし、犬養の存在があってこそ、物語が成立するのである。新宿歌舞伎町を舞台にした中国人闇組織の抗争が迫力を持って描かれる。抗争事件を追う新宿署の刑事・松崎と犬養に恩義があるヤクザの赤城、犬養の息子の翔一が良い味を出している。
巻末に今野敏の著作リストを収録。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本
- 感想投稿日 : 2014年6月9日
- 読了日 : 2014年6月9日
- 本棚登録日 : 2014年6月9日
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