岩井さんの著書は初めて読んだが、試みは面白いと思う。
しかも、大きいラインは史実に基づいていると思われる。
あらすじは、ある町人がとある筋から依頼を受けて、偏見を持つことなしに、石田三成の人となり、そして関ヶ原の真実をその30年後に追う。
黒田長政の家来だったり、廃藩された宇喜多家や福島家の関係者、そして三成側で戦った毛利家や安国寺などの関係者の話も聞いていく。それが、ひっそりと生きている三成の子孫の将来に影響を及ぼす決断をなす材料となされる、史実に基づいた少しハートウォーミングな話。
三成寄りの視点なので、徳川寄りの人にはダメかも。ちなみに私は三成寄り。改めて、それぞれの人にはそれぞれの事情があり、善悪の判断を簡単にしてはいけないと感じさせてくれる本。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2015年7月21日
- 読了日 : 2015年7月21日
- 本棚登録日 : 2015年7月16日
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