この映画の原作の小説は、発売当時『風紀を乱す』との理由で発禁処分になったもの。
今でもワイドショーとかで喧喧諤諤とやっているからあんま変わんないのかも。ちょっとオープンになっただけで。
愛想のない男と一緒になって、退屈で張りのない生活を送っていたボヴァリー夫人。
そこで自分を美しい、と褒め称えてくれる男に出会い、たぶんはじめて恋に堕ちる。
自信をつけた彼女は、出入りの業者の口車に乗り、高価なものを借金してまで買うようになる...
たぶん今の生活じゃない世界にいきたかったんだよな。
あとウブなのでいろいろなものに免疫がついてなかった。
バカな女、とジャッジするのもいいけれど、彼女の惨めさや寂しさはどれ程だったか分からない。
森の中を、愛人=ここじゃないところ、へと走っていく姿を見て胸が締め付けられた。
そのボヴァリー夫人を、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカが熱演。胸チラもあります。
彼女が買うお高いお洋服はとても綺麗で、私もほしくなる(笑)
男の身勝手さと、女の愚かさ、みたいなものが描かれたしっとりとした作品。
あ、ジャッジしちゃった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
洋画
- 感想投稿日 : 2017年9月8日
- 読了日 : 2017年9月7日
- 本棚登録日 : 2017年9月7日
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