裏社会の殺し屋たち〈影ジェント〉が血で血を洗うイロモノ系ミステリ。無駄に濃ゆいキャラクターがそれぞれに独自の暗器を持ち、少年マンガばりに闘いまくるという、およそ本格ミステリとは思えない内容ながら、それなりにきちんと決めてみせているところが、逆に怪作っぽさを高めています。読者を試すかのような真相のぶっ飛び具合も、アリかナシかの次元を超えて、実にらしいものでした。入殺、銘屍、sin本格といった言葉遊美の数々には、清涼院御大を思い出さずにいられません。
読書状況:読み終わった
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2013年 読了本
- 感想投稿日 : 2013年6月15日
- 読了日 : 2013年6月15日
- 本棚登録日 : 2013年6月15日
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