Torakichi's Bookshelf(トラキチ)
ブログに感想をアップしてる読了本・積読本・読みたい本を並べています。
檸檬のころ (幻冬舎文庫)
豊島 ミホ
幻冬舎
(2007年02月)
読了本(タ行の作家)
東北の片田舎コンビニもない高校が舞台。
女性主人公だけでなく男性主人公も登場(中には担任の先生も登場)する。
テクニック的にも連作短編集のもたらす特性・・・(登場人物を上手く繋げている)を十分に生かしきっている。
最後のあとがきにおいて作者が自分...
くちぶえ番長 (新潮文庫)
重松 清
新潮社
(2007年06月)
読了本(サ行の作家)
雑誌「小学四年生」に連載したものに、書下ろしを加えた、文庫オリジナル作品。
主人公のツヨシは少し気が弱く優等生タイプの少年で、作者の重松さんを想像して読まれたらいいのではないであろうか。
読み終えてまず感じたことは、はたして、自分達の子供の頃...
さらば深川―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)
宇江佐 真理
文藝春秋
(2003年04月)
宇江佐真理
なにはともあれ表題作「さらば深川」のインパクトが凄い。
逆に表題作のインパクトが強すぎて、あらゆる意味合いにおいて布石となるべき他編がかすんで見えるという捉え方もあるのかなと思ったりした。
少し、私自身が伊三次とお文の心の動きにとらわれ過ぎて読...
幻の声―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)
宇江佐 真理
文藝春秋
(2000年04月)
宇江佐真理
宇江佐真理さんの髪結いシリーズは現在第7作まで出ているが、伊三次誕生10周年を機に読み返して見ることとした。
副題の“捕物余話”が示すとおり、通常の捕物帖と違って恋愛を軸とした人情話的要素が強いのが特徴である。
本作に収められている全5話のうち、...
さんだらぼっち―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)
宇江佐 真理
文藝春秋
(2005年02月)
宇江佐真理
紫紺のつばめ―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)
宇江佐 真理
文藝春秋
(2002年01月)
宇江佐真理
宇江佐真理の描く時代小説は現代小説よりも身につまされる。
いろんな読み方が出来るのはそれだけ作品としての間口が広いのであろう。
作者の人となりというか視野の広さが読者にひしひしと伝わってくるのである。
伊三次とお文を理想のカップルと見るかどう...
年に一度、の二人
永井 するみ
講談社
(2007年03月07日)
読了本(ナ行の作家)
舞台は香港のハッピーバレー競馬場。
全3編からなる連作短編の構成であるが、「シャドウ」では人妻と香港在住の男性との恋が描かれている。次の「コンスタレーション」においてはOLと年下の牧草を研究している大学院生との恋が描かれている。
最後の「グリーン...
博士の愛した数式 [DVD]
寺尾聰
角川エンタテインメント
(2006年07月07日)
DVD
<原作よりは落ちるけど・・・>
原作よりは落ちるけど、それは原作が素晴らしすぎるということでそこそこ素敵な映画に仕上がっている。
寺尾聡と深津絵里という演技派ふたりの組み合わせと名役者に成長した吉岡秀隆(ちょっとおとなのルート過ぎるけど)との豪...
大停電の夜に スペシャル・エディション (初回限定生産) [DVD]
豊川悦司
源孝志
角川エンタテインメント
(2006年05月12日)
DVD
<忘れられない恋>
誰にでもある忘れられない恋。
それを一年中で最もロマンティックな夜に大停電というシチュエーションで描いたハートウォーミングストーリーの秀作。
キャストも豪華で楽しめる内容。
豊川悦司のベースを弾いているシーンと香椎由宇の美しさ...
パパとムスメの7日間
五十嵐 貴久
朝日新聞社
(2006年10月)
読了本(ア行の作家)
ご存知のように作者の五十嵐氏はホラーから時代小説に至るまで幅広いジャンルの作品を書ける稀有な作家である。
1作ごとにいろんなタイプの作品を書き分け、ファンを唸らせている。
必ず次作はどんな作品なのか楽しみに待たれて本を手に取る作家のうちのひとり...
ありふれた魔法
盛田 隆二
光文社
(2006年09月21日)
読了本(マ行の作家)
『散る。アウト』以来、約2年ぶりの新作長編。
氏の最高傑作と呼び声が高い『夜の果てまで』のような破滅的で悲壮感が漂う恋愛小説ではない。
ただ、本作は男性なら誰もが持ってもおかしくない淡い恋心を切実に綴っている。
女性読者が読まれたらそんなに男っ...
チーム・バチスタの栄光
海堂 尊
宝島社
(2006年01月)
読了本(カ行の作家)
作者の海堂尊は現役医師。
素晴らしい新人の出現を心から歓迎したいと思う。
このミス大賞新設4回目、ご存知のようにベストセラーとなった第1回の『四日間の奇蹟』はインパクトがあったのであるが、第2回、第3回とややその賞新設の意図にそぐわなかったという...
Presents
角田 光代
双葉社
(2005年12月)
読了本(カ行の作家)
作は松尾たいこさんとのコラボ作品で小説推理に連載されていたもの。
12のストーリーにそれぞれ各1ページ、松尾さんのイラストが効果的に挿入されている。
単行本化に際し、素晴らしい表紙がついたことは特筆物である。
プレゼントと言えば、普通は物を想像...
ガール
奥田 英朗
講談社
(2006年01月21日)
読了本(ア行の作家)
30代の働く女性を主人公に据えた短編集。
同じ講談社から2002年に発売された40代の男性管理職を主人公とした短編集『マドンナ』の姉妹本と言えそうな本作。
両方読まれた方は賛同していただけると確信しているが、本作の方が“輝いている女性”を描いている...
男は敵、女はもっと敵
山本 幸久
マガジンハウス
(2006年02月23日)
読了本(ヤ・ラ・ワ行の作家)
物語は36歳でフリーの映画宣伝ウーマンである高坂藍子が主人公。
藍子は美人ながら離婚して半年で、現在オトコはいない。
彼女を中心にいわば彼女の影響で人生を翻弄される男たちと、さらにその男たちの妻や恋人たちの実態を描いている。
出版社のイメージか...
凸凹デイズ
山本 幸久
文藝春秋
(2005年10月25日)
読了本(ヤ・ラ・ワ行の作家)
凹組はとある小さなデザイン会社。
どんな小さな仕事も引き受けている。
過去(10年前)も今も男性2人と女性1人で運営している。
名前の由来がユーモラスで面白いのであるが、男性は努力型の大滝と天才肌の黒川。この2人は不動のメンバー。
女性は変動し...
沖で待つ
絲山 秋子
文藝春秋
(2006年02月23日)
読了本(ア行の作家)
絲山さんの私のもっているイメージは“センスの良い”作家。
本作品集でもセンスの良さを遺憾なく発揮している。
まずは「勤労感謝の日」
男性読者としては、共感はしないがグサリと読者の心の中をえぐってくる作品。
生々しい表現が目につき、想像するにまるで...
チェケラッチョ!!
秦 建日子
講談社
(2006年02月)
読了本(ハ行の作家)
本作の舞台は沖縄。
主人公は女子高生の唯(映画では井上真央が演じている)
密かに幼馴染の透に想いを寄せる姿が意地らしくて可愛い。
タイトル名のの『チェケラッチョ!!』はラッパーが愛用する「Check it out!」というフレーズをもじった合い言葉である。
...
初恋温泉
吉田 修一
集英社
(2006年06月26日)
読了本(ヤ・ラ・ワ行の作家)
いや〜、本当に巧いな吉田修一。
男女の機微や心のすれ違い、人間に潜む本質的な部分を語らせたら第一人者と言って過言ではないであろう。
たしかに、他の作家のようなメッセージ性は薄いかもしれないが、それが吉田作品のスタイルでもあるのだと思う。
吉田作...
Lady,GO
桂 望実
幻冬舎
(2006年07月)
読了本(カ行の作家)
100円単位と1000円単位。
これは派遣会社とキャバクラの時給の単位。
時給1200円と1300円の100円の差が大きいと思っていた派遣時代から、成績によって3000円が4000円にすぐに昇給するキャバクラ。
しかしながら、主人公の偉い点はそん...
エバーグリーン
豊島 ミホ
双葉社
(2006年07月)
読了本(タ行の作家)
帯に“切なさにキュッとなる恋愛小説”とあるが、私はこの作品は恋愛小説の要素は極めて薄いと思う。
なぜなら別に恋人だったとかじゃなく、好きだと言い合ったわけでもなくただ単に、お互いが気になる存在だったのだから。
どちらかといえば青春小説のジャンルに分...
九杯目には早すぎる (FUTABA・NOVELS)
(2005年11月00日)
読了本(ア行の作家)
たしかに、どれもが酒を題材としていて1編1編がまるでカクテルのようだ。
<br>詳しい感想は<A HREF="http://torakichi.jugem.cc/?eid=473">こちら</A>
ただ、表紙のように爽やかなイメージとは程遠い。
確かにヒネリがきいた展開で小気味いいのだが、前述したと...
ドラママチ
角田 光代
文藝春秋
(2006年06月)
図書館リクエスト中
きいろいゾウ
西 加奈子
小学館
(2006年02月28日)
読了本(ナ行の作家)
読者である私達が普段、どうしても大切な人に伝えられなくてじれったい気分に陥ることってないであろうか。
少しのことで生じる気持ちのすれ違い、あるいはどうしても相手に聞く勇気が起こらないことなど。
人生は乗り越えなければならない試練がたくさんある。
...
眠れぬ真珠
石田 衣良
新潮社
(2006年04月27日)
読了本(ア行の作家)
主人公の内田咲世子は45歳の版画家。過去に結婚に一度失敗しており現在は独身。
同年代の卓治(妻帯者)という画商とたまに体をまじえる日々を過ごしていた。
そんな咲世子が17歳年下のウェイターで映像作家の卵である徳永素樹 と“運命の恋”に落ちるのである。...
イレギュラー
三羽 省吾
角川書店
(2006年06月)
読了本(マ行の作家)
作者の三羽省吾(みつばしょうご)さんは1968年生まれ。2002年『太陽がイッパイいっぱい』で小説新潮長編新人賞を受賞してデビュー、その後『厭世フレーバー』(文藝春秋)を上梓、本作は3作目となる。
爽快かつ痛快なストーリーに魅せられること請け合い...
銃とチョコレート (ミステリーランド)
乙一
講談社
(2006年05月31日)
読了本(ア行の作家)
ひと言で言えば謎解きを含んだ冒険活劇といったところか。
冒険活劇と言えばまるでインディージョーンズみたいにハラハラドキドキするイメージもあるが、本作はもう少し泥臭い。
時代は戦争の直後ぐらいだろうか?
場所はヨーロッパのとある国であろう。
まず設...
もしも、私があなただったら
白石 一文
光文社
(2006年04月20日)
読了本(サ行の作家)
内省的で思慮深いのが白石さんの登場人物の特徴かもしれないが、少し懐疑的過ぎないかなと言うのが率直な感想。
話の展開的には始めは美奈を追い返そうとし、その後、タイトル名でもありキーワードともなっている6年前の別れの時の言葉「もしも、私があなただった...
銀河のワールドカップ
川端 裕人
集英社
(2006年04月26日)
読了本(カ行の作家)
才能高い青砥や三つ子三兄弟もいいのだが、やはり翼の存在感が絶大である。
まず、最初に翼が花島にコーチを依頼したことは見逃せない。
あと彼が終盤に後ろから(DF位置)声を嗄らせながら大きな指示を出すシーンは多くの読者の胸を打つシーン。
彼が技術的...
象の背中
秋元 康
産経新聞出版
(2006年04月)
読了本(ア行の作家)
主人公の藤山幸弘は48歳で不動産会社の部長。
今までは仕事人間であった。
ある日、突然肺ガンで余命半年を宣言される。
治療に専念するのではなく延命治療をしないと決意する・・・
近年“死”を題材とした作品に荻原浩さんの『明日の記憶』や重松清さんの『...
風に舞いあがるビニールシート
森 絵都
文藝春秋
(2006年05月)
読了本(マ行の作家)
まず冒頭の「器を探して」。
主人公のように何かに板ばさみになっていることって多々あるであろう。
思い切ったラストの気持ちの切り替えにに度肝を抜かれた方も多いはずだ。
次の「犬の散歩」は犬の里親探しのボランティアをするために晩にスナックで働く女性...
ミーナの行進
小川 洋子
寺田 順三
中央公論新社
(2006年04月22日)
読了本(ア行の作家)
美しくて心が安らぐ小説である。
私の場合何年かに1度、欠点のない作品に出くわすことってあるのであるが、本作もその数少ない作品の中の1つに仲間入りを果たしたと言える。
小説を読んで、是非他の方とこの暖かさを分かち合いたいと思ったことはないであろう...
ゴールデンタイム―続・嫌われ松子の一生
山田 宗樹
幻冬舎
(2006年05月)
読了本(ヤ・ラ・ワ行の作家)
前作は大河小説的要素の強い作品であったが、本作は笙と明日香が主人公の青春小説に仕上がっている。
いわば、前作が結果として後ろ向きな人生だったかもしれないが、十分に松子の魅力を読者に提示して多くの共感を得た。
逆に本作は正真正銘の前向きで清々しい作...
夜の朝顔
豊島 ミホ
集英社
(2006年04月26日)
読了本(タ行の作家)
『陽の子雨の子』に続く豊島さんの最新作は小学生を主人公とした少女の成長小説。
まるで竹内真さんの女性版ともいうべき圧巻の少女小説に仕上がっている。
小学校の6年間って長いです。
はじめはランドセルを背負う姿が可愛いが高学年になると似合わなくなりま...
夜の公園
川上 弘美
中央公論新社
(2006年04月22日)
読了本(カ行の作家)
とっても危険な小説だ。
言い換えれば、女性の怖さを思い知らされた1冊でもある。
内容的には自由奔放に行われている不倫小説と言えよう。
リリと幸夫という夫婦がいる。
幸夫には春名、リリには暁という不倫相手がいる。
ちなみに春名とリリは親友同士。
...
東京バンドワゴン
小路 幸也
集英社
(2006年04月26日)
読了本(サ行の作家)
タイトルとなっている東京バンドワゴンは明治から続く東京下町の老舗古書店の名前。
現在80前のかくしゃくとした店主・堀田勘一を筆頭に4世代8人で暮らす堀田一家の春夏秋冬を日常系の謎を織り交ぜながら描いている。
この作品の成功の一番の要因はやはり、...
まほろ駅前多田便利軒
三浦 しをん
文藝春秋
(2006年03月)
読了本(マ行の作家)
三浦しをんさんの小説最新作。
出版社からして直木賞千載一遇のチャンスだと見ている。
表題に書いている友情物語だけでなく、家族のあり方(夫婦や親子問題)も必ず考えさせられる魅力的な作品。
家族のいない登場人物が読者に熱き家族小説をエスコートしてい...
インディゴの夜 チョコレートビースト (ミステリ・フロンティア)
(2006年04月11日)
読了本(カ行の作家)
渋谷のホスト達が大活躍し、躍動感溢れサクサク読める文章で読者に迫ってくる『インディゴの夜』の待望の続編。
初めて読まれる方は前作から読まれた方が登場人物の人間関係がつかめていいと思う。
私は若者(ホスト達)が若者を助けるために駆け回る姿がこの物...
雪屋のロッスさん (ダ・ヴィンチブックス)
いしい しんじ
メディアファクトリー
(2006年02月)
読了本(ア行の作家)
雑誌ダ・ヴィンチに連載されていたショートストーリーの単行本化。
収められてるのは全30編。市井の人々の仕事と暮らしを描いている。
まさに大人のファンタジーワールド。
短いものは見開き2ページで長いものでも6ページしかない。
予想に反してすべてがハ...
わくらば日記
朱川 湊人
角川書店
(2005年12月)
読了本(サ行の作家)
前作『かたみ歌』と同時代の昭和30年代の東京が舞台。
前作は少しミステリー的な要素もあったが、今回は完全な連作短編集という形をとっており古いエピソードから順に語られている。
前作よりも楽しめた大きな要因は登場人物の人間関係の変化が楽しめる点であろ...
踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! [DVD]
織田裕二
本広克行
ポニーキャニオン
(2004年06月02日)
DVD
織田君以外の方の名演技が目立ったような気がする。
半落ち [DVD]
寺尾聰
東映
(2004年07月21日)
DVD
人生同様、感じ方も十人十色であろう。
<br>詳しい感想は<A HREF="http://torakichi.jugem.cc/?eid=362">こちら</A>
インストール スタンダード・エディション [DVD]
上戸彩
綿矢りさ
片岡K
ハピネット・ピクチャーズ
(2005年04月29日)
DVD
ほぼ原作に忠実な映画化だといえるがやはり原作ほどのメッセージ性が感じられないような気がする。
原作を読んで作者(綿矢)に主人公を投影していた読者も、映画を観れば上戸彩が演じているのでやはり違和感が生じたのであろうか・・・
同年代の方が観られたら共...
g@me. [DVD]
藤木直人
東野圭吾
井坂聡
ポニーキャニオン
(2005年07月06日)
DVD
主演2人が別人だったら2時間ドラマでもよかったのかな・・・
<br>詳しい感想は<A HREF="http://torakichi.jugem.cc/?eid=367">こちら</A>
マッチスティック・メン 特別版 [DVD]
ニコラス・ケイジ
リドリー・スコット
ワーナー・ホーム・ビデオ
(2004年03月05日)
DVD
ひとりの男の“改心の物語”として観ても楽しめるだろう。
<br>詳しい感想は<A HREF="http://torakichi.jugem.cc/?eid=372">こちら</A>
日傘のお兄さん
豊島 ミホ
新潮社
(2004年03月17日)
読了本(タ行の作家)
コミック本を読むような手軽い文章の中に潜む豊島ワールド。
本作は豊島さんの第2作目にあたる。
デビュー作『青空チェリー』は文庫化の際に大幅改稿されたが、本作はそのままの状態で文庫化して欲しいと言うのが私の切実な願いである。
4つの短編と表題作の中...
チョコレートコスモス
(2006年03月15日)
読了本(ア行の作家)
ディープな恩田ファンにとっては物議を醸し出すかもしれない発言であることを承知で言わせていただければ、本作は『夜のピクニック』を凌ぐ恩田陸さんの新たな代表作と呼べるかもしれない。
たとえば、読書に面白さや楽しさを求める方(いわばエンターテイメント...
流れ星が消えないうちに
橋本 紡
新潮社
(2006年02月20日)
読了本(ハ行の作家)
ストーリー的にはありふれている部分もあり、ほぼ予定調和的に終わると言ってよさそうだ。
ただ、この作家のただものでない点は敢えて主人公を2人にして交互の視点で描いているところであろう。
これは男女問わずに受け入れられる要素が高いと感じた。
深い感動...
ひなた
吉田 修一
光文社
(2006年01月21日)
読了本(ヤ・ラ・ワ行の作家)
本作は簡単に言うと、吉田作品の十八番である“都会人の持つ空虚感”を的確に描写している作品である。
特に考えさせられるのは“主婦のあり方”
そして“人と人との距離感の取り方”
特にここでは大路桂子について語りたい。
凄く異性の私が共感出来る人物である。
...
終末のフール
伊坂 幸太郎
集英社
(2006年03月24日)
読了本(ア行の作家)
8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡するアナウンスされた2×××年。
それから5年、ようやく大きな暴動も収まりつつある小康状態の仙台市北部の団地が舞台。
伊坂氏は、本当に仙台の街が好きなのであろう。
伊坂氏の強みはたとえば暴動が起きている最中のパニッ...
強運の持ち主
瀬尾 まいこ
文藝春秋
(2006年05月)
読了本(サ行の作家)
まず、本作の内容を簡単に説明しますね。
意外と奥が深いので2回読むことをオススメしたい(笑)
主人公はルイーズ吉田(吉田幸子)。
短大を出てOLとなるが上司と折り合いが悪く半年で辞め、「ジュリエ数術研究所」にてアルバイトで占いを始める。
1年ほど...
女たちは二度遊ぶ
吉田 修一
角川書店
(2006年03月25日)
読了本(ヤ・ラ・ワ行の作家)
お洒落な短編集だが、どの男達もまるで古いアルバムから取り出すように過去を語っているように見受けられる。
まるで後ろめたさと懐かしさを噛み締めるようにして・・・
各編とも女性と距離を近づけることによって知ったこと。
それが語り手となっている男性側の...
陽の子雨の子
豊島 ミホ
講談社
(2006年03月28日)
読了本(タ行の作家)
端的に言えば、本作は装丁はかわいいんだけど、中身はひとすじなわではいかないレビューアー泣かせの作品である。
24歳の不思議な女性雪枝を取り巻く少年2人。
私立中学に通う14歳の夕陽と雪枝の家に住んでいる19歳の聡。
ほとんどこの2人の視点を通して...
陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)
伊坂 幸太郎
祥伝社
(2006年05月)
読了本(ア行の作家)
第1章のギャングメンバーそれぞれのエピソードが素晴らしい。
タイトルもそれぞれ洒落ていて読者にとって教訓的。
日頃の仕事振り(たとえば成瀬の公務員姿)などが垣間見られ、読者にとって意外な一面が演出されている。
この各エピソードが第2章以降に勃発す...
青空チェリー (新潮文庫)
豊島 ミホ
新潮社
(2005年07月)
読了本(タ行の作家)
新潮社主催のR-18文学賞の第1回読者賞を受賞しデビューした豊島ミホ。
本作は彼女のデビュー作の文庫版である。
とはいえ、前3編のうち原型をとどめているのは表題作のみ。
実際のところは“デビュー作1編プラス新作2編”。
豊島ミホの“出発点と原点を噛み締め...
檸檬のころ
豊島 ミホ
幻冬舎
(2005年03月)
読了本(タ行の作家)
若い頃って本当に小さなことで悩みますよね。
本作に登場するどの登場人物も悩んでいます。
もちろん、当事者にとっては小さなことではありません。
まさに、生きるか死ぬか・・・ハムレットの世界なのです。
ある読者には懐かしいあの頃を思い起こさせてくれ、...
北緯四十三度の神話
浅倉 卓弥
文藝春秋
(2005年12月)
読了本(ア行の作家)
前作『雪の神話』はファンタジー要素が強い作品であったが、本作は読者にとって身近に感じられる究極の姉妹愛を描いた女性読者必読の感涙作品に仕上がっている。
この人はこれからどれだけ巧くなっていくのであろうか?と余計な心配をしたくなるほど物語の構成が巧...
天女湯おれん
諸田 玲子
講談社
(2005年12月)
読了本(マ行の作家)
人情艶話・・・この作品を語るのにはこの言葉で十分であろう。
物語の設定からして読者層を強く意識しているといえよう。
たとえば他の作家が色事を描くと小説としての品が落ちると言えそうだが、作者が描くとより主人公が華やかに写る。
<br>詳しい感想は<A HR...
バスジャック
三崎 亜記
集英社
(2005年11月26日)
読了本(マ行の作家)
すごく読み手によって評価の分かれるレビューアー泣かせの作品。
わずか3ページからなるショートショートから90ページ弱の中篇まで合計7篇からなる短編集。
大別するとSF系と恋愛系に分かれる。
とりようによってはバラエティに富んだ短編集とも言えるのかも...
ロズウェルなんか知らない
篠田 節子
講談社
(2005年07月06日)
読了本(サ行の作家)
この作品はやはり地方の方が読まれるのと都会の方が読まれるのでは捉え方が違ってくるだろう。
たとえば同じような環境のところに住まれてる方はかなりの確率で登場人物に共感できるだろうし、都会に住まれてる方は多かれ少なかれ他人事と言うか馬鹿げたことだと感...
砂漠
伊坂 幸太郎
実業之日本社
(2005年12月10日)
読了本(ア行の作家)
現在、面白い小説を紹介してくれと言われたら迷わずにこの作品を紹介したいと思っている。
伊坂さんだけじゃなく他の作家のどの作品よりも・・・
なぜなら本作は伊坂さんの鮮やかさが前面に出た非の打ち所のない作品に仕上がっているからだ。
過去のどの作品よ...
はるがいったら
飛鳥井 千砂
集英社
(2006年01月05日)
読了本(ア行の作家)
直木賞の新人版と言っても過言ではないほど近年人気作家を続々と輩出している小説すばる新人賞。
前回の受賞作で直木賞の候補にもあがった<A HREF="http://torakichi.jugem.cc/?eid=186">『となり町戦争』</A>に引き続き第18回の本作も魅力ある作品が受賞されたの...
インストール (河出文庫)
綿矢 りさ
河出書房新社
(2005年10月05日)
読了本(ヤ・ラ・ワ行の作家)
<リズム感のある文章で若者の等身大の気持ちを赤裸々に描写。思わず読者も綿矢ワールドにインストール!>
綿矢りさ、遅ればせながら初挑戦。
ご存知の方も多いかもしれないが、本作は作者が高校生の時に書いた文藝賞受賞作品で彼女のデビュー作である。
彼女...
エンド・ゲーム 常野物語 (常野物語)
恩田 陸
集英社
(2006年01月05日)
僕と彼女と彼女の生きる道 [DVD]
草ナギ剛
ビクターエンタテインメント
(2004年06月25日)
ふたたびの虹 (祥伝社文庫)
柴田 よしき
祥伝社
(2004年06月)
読了本(サ行の作家)
再読。昨年NHKにて「七色のおばんざい」というタイトルでドラマ化された。
はじめて柴田作品を読まれる方がいた場合、この作品を薦めることにしている。
なぜなら、柴田作品をコンプリートしたわけではないが、柴田さんの数多い作品群の中でもっとも“しっとり...
フォー・ユア・プレジャー (講談社文庫)
柴田 よしき
講談社
(2003年08月08日)
読了本(サ行の作家)
第2弾は24時間タイムリミット! ハナちゃんの命が危ない!
今回は前作(『フォー・ディア・ライフ』)よりもっとハナちゃんが忙しい。
我等の等身大ヒーローのハナちゃん、あいかわらずのモテモテぶりである。
元妻の麦子も登場、もっと元旦那を馬鹿にして...
フォー・ディア・ライフ (講談社文庫)
柴田 よしき
講談社
(2001年10月16日)
読了本(サ行の作家)
新宿で無認可保育園を営む探偵“ハナちゃん”こと花咲慎一郎が大活躍するハナちゃんシリーズの第1弾!
さすが稀代のストーリーテラー、柴田さんだけあって登場人物それぞれが個性的だけでなく生き方もドラマティック。
他のシリーズで大活躍のあの山内さんまでも...
かたみ歌
朱川 湊人
新潮社
(2005年08月19日)
読了本(サ行の作家)
『花まんま』の東京下町版
お得意の古い歌(タイトル名ともなっているそれぞれの編の“かたみ歌”)のオンパレードが健在なので、たとえば30才以下のお若い方が読まれたら時代背景を感じ取りにくく臨場感が出ないのかもしれないなと思う。
逆にそれぞれの歌をご存...
ララピポ
奥田 英朗
幻冬舎
(2005年09月)
読了本(ア行の作家)
こういう作品が書けるのも直木賞を受賞した余裕であろうか・・・
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サウスポー・キラー
水原 秀策
宝島社
(2005年01月27日)
読了本(マ行の作家)
小気味の良い文章が売り物のミステリー界の新星登場!
やや、ラスト近くの試合シーンに消化不良的な不満も残るが、主人公沢村のクール度も含めて脇役陣のキャラもたっており、安定して読ませるところはさすがだなと感服した次第である。
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ワーキングガール・ウォーズ
柴田 よしき
新潮社
(2004年10月21日)
読了本(サ行の作家)
久々に柴田さんの著作を手に取ってみたが、やはり相変わらずその引き出しの多さに驚いた次第である。
本作は軽く書かれているがかなり奥の深い一冊だと言えそうだ。
男女問わず、誰しも現状の自分に満足していない人が大半だと思う。
そんな方には是非手に取...
空中庭園 (文春文庫)
角田 光代
文藝春秋
(2005年07月08日)
読了本(カ行の作家)
今、もっとも活躍している作家の一人と言える角田光代さんの実質出世作となった作品。
本作において角田さんは、小説の世界で描き切れる範囲内で精一杯の問題定義を読者に投げかけてくれる”ことに成功している。
<br>詳しい感想は<A HREF="http://torakichi.jugem....
夏の魔法
本岡 類
新潮社
(2005年05月19日)
読了本(マ行の作家)
しあわせのねだん
角田 光代
晶文社
(2005年05月01日)
読了本(カ行の作家)
小説では味わえない角田さんの“人となり”を感じ取れる名エッセイである。
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邪魔(上) (講談社文庫)
奥田 英朗
講談社
(2004年03月16日)
読了本(ア行の作家)
平凡に生きることのむずかしさを痛感できる初期の代表作である。
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邪魔(下) (講談社文庫)
奥田 英朗
関川 夏央
講談社
(2004年03月16日)
読了本(ア行の作家)
平凡に生きることのむずかしさを痛感できる初期の代表作である。
<br>詳しい感想は<A HREF="http://torakichi.jugem.cc/?eid=369">こちら</A>
東京物語 (集英社文庫)
(2004年09月17日)
読了本(ア行の作家)
直木賞作家、奥田英朗の原点とも言える青春小説の決定版。
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都市伝説セピア
朱川 湊人
文藝春秋
(2003年09月23日)
読了本(サ行の作家)
日頃ホラーは苦手だと敬遠されてる方も是非手にとって欲しい作品です。ホラーが苦手な私も十分に楽しめましたから・・・
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サウス・バウンド
奥田 英朗
角川書店
(2005年06月30日)
読了本(ア行の作家)
少し夢や信念を失った読者は本作を手に取れば良い。
圧倒的な感動度という点では物足りないかもしれないが、読んで必ず良かったと思える爽快感が満喫出来る1冊だと言えよう。
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その日のまえに
重松 清
文藝春秋
(2005年08月05日)
読了本(サ行の作家)
本作にて家族小説というより夫婦小説として“究極の愛情”を描写、重松ファンってなんて幸せなんだろうと思われた方も多いはずだ。
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さよならバースディ
荻原 浩
集英社
(2005年07月26日)
読了本(ア行の作家)
荻原さんは本作で世の中がどんなに変わろうとも信じきってまっすぐに生きることの尊さを諭してくれている。
主人公真のように純粋な気持ちで女性を愛したいものである。
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震度0
横山 秀夫
朝日新聞社
(2005年07月15日)
読了本(ヤ・ラ・ワ行の作家)
日本の警察ってここまで腐敗しているのだろうか?
あまりにも正義感が欠如しているのではなかろうか・・・
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HEARTBEAT (ミステリ・フロンティア)
小路 幸也
東京創元社
(2005年04月25日)
読了本(サ行の作家)
タイトル名ともなっている佐野元春さんの曲のサビの部分を口ずさみながらラストの余韻に浸れれば、読書の楽しみも倍増となることであろう。
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時計を忘れて森へいこう (クイーンの13)
光原 百合
東京創元社
(1998年04月)
読了本(マ行の作家)
、“そんなに人生って悪くないじゃん”と心が少し軽く解放されたような気がするのは光原さんの確かな筆力の証なのでしょう。
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ラッシュライフ (新潮文庫)
伊坂 幸太郎
新潮社
(2005年04月)
読了本(ア行の作家)
人生も「イッツ・オールライト」と楽観的に歩いて行きたいものである。
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Mr.3000 特別版 [DVD]
バーニー・マック
エリック・チャンペネラ
チャールズ・ストーン三世
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
(2005年03月18日)
野球の好きな方が観たらそこそこ楽しめると思う。
死神の精度
伊坂 幸太郎
文藝春秋
(2005年06月28日)
読了本(ア行の作家)
“生きているといいことがある”と読者を悟らせる伊坂氏に拍手を送りたい。
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オーデュボンの祈り (新潮文庫)
伊坂 幸太郎
新潮社
(2003年11月)
読了本(ア行の作家)
荒削りな面もあるが伊坂氏のもっとも得意とするところである卓越した伏線張りがデビュー作からたっぷりと堪能できる。
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一千一秒の日々
島本 理生
マガジンハウス
(2005年06月16日)
読了本(サ行の作家)
『ナラタージュ』と比べるとずっとライトで楽しく読める。青春のほろずっぱさを感じたい方には最高の作品です。
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