あさぎ色の風 ―くれない― (あさぎ色の風シリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社 (2004年7月27日発売)
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本棚登録 : 119
感想 : 10
3

教科書的に一つ一つの事件を押さえているので、実は入門にはとてもいいのかもしれない新選組もののシリーズ第3弾。
前回、思わせぶりに登場した斉藤一も加わって、浪士組時代〜芹沢暗殺まで。

沖田総司に期待するような魅力が今ひとつ、かな。
この作品の片方の主役である沖田総司の思考パターンが内省的で後ろ向き、というのに留まらず、とても女性的。というよりむしろ少女的?なのがどうもなあ。
土方を巡って斉藤に嫉妬するあたりとか。
あげく、誤解が解けて「友達になりましょう」と宣言するなんて、なんていう青春^^;

と思ったんだけど、よく考えたらこれ、コバルトシリーズなんだった(笑)。
読者の目線になれる女性キャラもいないし、主人公に感情移入させるためにも、総司が少女的であってしかるべきなんだなと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2011年5月16日
読了日 : 2011年5月16日
本棚登録日 : 2011年5月16日

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