この世界はすべてが嘘で成り立っていて、自分自身を含めちっとも好きになれない主人公たち。連れ合いや恋人に対してもどこか醒めていて、自身の愛情さえ信じられずにいる。そこに現れるのが自分の片割れのような似た者同士の相手で、いまのこの世界から一緒に抜け出そうと誘われる。逡巡する主人公に対し放たれる決め台詞は「あなたにそういうのは似合わないから」。タイトルをテーマとした6つの愛の形は、それぞれが驚くほど似通り過ぎていて、後半になればなるほど話の展開が読めてくるし、登場人物もおなじみのキャラクターの再登場に過ぎない。
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- 感想投稿日 : 2015年5月29日
- 読了日 : 2015年1月25日
- 本棚登録日 : 2015年5月29日
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