有名な問題を分かりやすくまとめた良書。
第1章では、消極的義務どうしもしくは積極的義務どうしがぶつかる時は、被害の量を比べて、より被害の少ない選択をしやすくなるが、消極的義務と積極的義務がぶつかった時は、消極的義務が優先されやすくなる。即ち、消極的義務と積極的義務がぶつかるときは、量的功利主義がうまく機能しなくなることを学ぶことができる。
第2章以降でも、有名な思考実験を多数用いることで、我々に物事を深く洞察するきっかけを与えてくれる。一度聞いたことはあるが、考え方を忘れてしまっていた事例も少なくなかった。そのため、また忘れた頃に再読したいと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年1月8日
- 読了日 : 2018年1月8日
- 本棚登録日 : 2018年1月8日
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