これまでの「しばわんこシリーズ絵本」が縦長だったのに、こちらは横長です。 「何でだろう??」と思ったんですけど、これ、特別編だったんですね。 ま、特別編だとどうして横長にしなくちゃいけないのか?はよくわからないけれど、それはまあちょっと横に置いておくことにしましょう。
以前「しばわんこの和のこころ 1&2」の Review にも書いたことだけど、今回の読書でも
本来ならおばあちゃんとかおかあさんとか、身近な先達から教わるはずの様々な「日本人の暮らしぶり」、「礼儀作法」、「歳時記的なイベントの正しい過ごし方」等々のいわゆる「先祖伝来の和の知恵」をなぜか柴犬に教えてもらうというこのシリーズ、絵の可愛さもさることながら、なかなか内容が深く「知っているつもり」だった様々な和の文化についてやんわりと知の軌道修正をしてくれます。
それにしても日本人をやって50年超を過ごしているはずの KiKi がどうしてこういうことを柴犬に教えてもらわなくちゃいけないんだろう??? しかもこの柴犬(しばわんこ)、KiKi よりも姉さん被り & 割烹着姿が様になっています(笑)
こういう本がもてはやされるということ 即ち 核家族化がもう後戻りできないほどに進んでしまったという証左なんでしょうね。
というまったく同じ感想を抱きました。(← 進歩がない? 苦笑)
今作の内容の中で特に嬉しかったのは2つ。 1つ目は「しばわんこの手づくり講座」です。 「お手玉」、「雪うさぎの押し絵」、「梅酒」の3つが紹介されています。
思い起こせばず~っと昔、KiKi がまだ小学生だった頃ばぁばがKiKi のためにお手玉を作ってくれたことがありました。 そのお手玉がどこへ行っちゃったのか今ではもうわからないんだけど、お手玉の中身が小豆だったことはちゃんと覚えています。 でもね、その小豆はお手玉の中に入れる前に炒っておく必要があるということに関してはこの本を読むまですっかり忘れていて、「そうそう、そういえばそうだった!」と思い出したんですよ。 これは何だか嬉しかったなぁ・・・・・。
それにしてもしばわんこはKiKi よりも物持ちです。 KiKi はチャチなタイプの「ゴマ炒り」は持っているけどさすがに「ほうろく」は持っていないんですけど、しばわんこったら小豆を炒るのに「ほうろく」を使っています。
もう1つ嬉しかった点も「ほうろく」同様に しばわんこに持ち物で負けちゃったものについての紹介でした。 それは「風鎮」です。 実はじぃじ & ばぁばは嘗て「表装」を習っていたことがあって我が家にもじぃじ作の「色紙用掛け軸」があり、じぃじが描いた水墨画の色紙を季節ごとに入れ替えては飾っているんだけど、この掛け軸が風が吹いてくるとめくれあがったり壁をカタカタと打ったりと落ち着きがなくて困っていたんですよね。
で、以前からそれを抑えるための道具として「風鎮」というものがあること(その存在)は知っていたんだけど、その名前を知らなくて調達のしようがなくて、気になりつつもず~っとそのまんまになっていたんですよ。 でも、今回この絵本でちゃんと名前を教えてもらったので、早速ネットで手頃なものを探してみようと思っています。
- 感想投稿日 : 2014年2月16日
- 読了日 : 2014年2月15日
- 本棚登録日 : 2014年2月16日
みんなの感想をみる