辺境から世界を変える ――ソーシャルビジネスが生み出す「村の起業家」

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  • ダイヤモンド社 (2011年7月8日発売)
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途上国で活躍する社会起業家の事例を通じてイノベーションが生まれた事例を紹介するとと共に、貧困層市場(37億人)の分解と日本等が辿った開発のパターンとは異なる市場へのアプローチの方法をまとめた一冊。業界をデザインする(作り出す)という発想、風呂敷を大きく拡げることが途上国市場においては重要であると思う。以下、メモ(1)貧困層市場に存在する8つの事例における断絶(研究開発、製造、マーケティング、流通、サービス、金融、アフターサービス、寄付)を乗り越える為の業界のデザイン(①情報技術を活用した業界構造の転換(核となるモデル)、②スケールアウト型戦略を通じ貧困層をサービスの担い手として取り組む、③アライアンスによる供給効率の向上、④技術革新による生産効率の上昇)(2)費用×利率(ローン)<費用節減+所得向上、(3)3層構造の貧困層(①上位層11億人…1日当り2$~8$の収入、支出の内32%が裁量支出、②注意層16億人…1日当り1$~2$の収入、支出の84%が生活費、③下位層10億人…1日当り1$以下の収入、支出の73%が食料費)のターゲットの選択。

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感想投稿日 : 2011年8月19日
読了日 : 2011年8月19日
本棚登録日 : 2011年8月19日

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