2015年4月20日読了。シリーズ完結編。自らを生み出した組織<MESSIAH>を壊滅させ、「英雄になること」を目指すヴォルフたちの戦いの結末は。「真の敵」が前巻で姿を見せていたり、時間を前後させる構成などから展開に驚きはないが、「趣味が悪くハードなライトノベル」てな感じで手堅く楽しめた。この人が人間賛歌をうたっても全くその通りに感じられない、まあ「言葉や論理では異常な事柄の異常性を説明しきれない/物はいいよう」というのがこの人の根本にはあるのだろうから、セリフや描写がどうあろうと「その人物はどう行動したか」を読み解いてあげるのが正しい読み方というべきか。ラストが異様にさわやか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ小説
- 感想投稿日 : 2015年4月20日
- 読了日 : 2015年4月20日
- 本棚登録日 : 2015年4月20日
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