2012年7月9日読了。「このミステリーがすごい!」1994年度の第3位の作品。猟犬専門の探偵・竜門が盲目の少女のために盲導犬を探すハードボイルドな表題作に加え、「男の贈り物」をテーマにした(この台詞を恥ずかしがらずにズバッと言うあたりが著者のダンディズム)短編を収録。冒頭の短編から「焚火」ときた、男には夜の森奥と焚火とバーボンと燻製と忠実な犬がよく似合う。大きな謎や痛快なアクションがあるわけではないが、穏やかにじんわりとしみわたるような語り口が心地よい、まさに大人の男のファンタジー小説だ・・・。「狩猟」ってそんなに楽しいものなのかねえ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ小説
- 感想投稿日 : 2012年7月9日
- 読了日 : 2012年7月9日
- 本棚登録日 : 2012年7月9日
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