2015年2月18日読了。メディアが支配する近未来の新宿で、かつてアイドルだったアンドロイド・ユイは街にはびこる「麻薬テク」を一掃すべく孤独な戦いを続けるが…。「超常能力を持つ、戦う美少女」というイメージは世界の(ひょっとしたら、日本だけの)共通の集合的無意識なのか?妙に性急な語り口に「よくあるバイオレンスSFアクション小説か」と思っていたら、なるほどその「ありがち感」がこの小説のトリックだったのか。メディアやアイドルの仕組みを解くディテールの細かさと北斗の拳のザコキャラそのままの「麻薬テクジャンキー」の描写のなげやりさも面白い。多作な作家のようで、この人の作品をもう少し読んでみよう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ小説
- 感想投稿日 : 2015年2月19日
- 読了日 : 2015年2月18日
- 本棚登録日 : 2015年2月19日
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