花嫁化鳥 改版 (中公文庫 て 2-2)

著者 :
  • 中央公論新社 (2008年11月1日発売)
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本棚登録 : 145
感想 : 17
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寺山修司と一緒にかつての日本を旅する一冊。一風変わったネタを追って旅していく探偵になったようなスリルを味わえる。
「筑豊むらさき小唄」で訪れた飯塚市については、読書前日にユネスコ世界記憶遺産登録を受けた炭鉱画の山本作兵衛氏を特集した日曜美術館を見ていたので、昔の映像など思い出しつつ読んで面白かった。(ちなみに、この話で訪れている嘉穂劇場はなんと現役で、見学が可能!いつか行ってみたいものです)

小学生時代の友達(演劇クラブ)が当時寺山修司を愛読しており、以降も度々色々と話を聞いていたけれど、そのせいもあって今まで一度も読んだことがなく、これが最初の一冊になった。偶然にもあとがきに「寺山修司の入門書」とあり不思議な気持ちだ。この本を薦めてくれた人に感謝。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 昭和40年代の本
感想投稿日 : 2012年1月30日
読了日 : 2012年1月30日
本棚登録日 : 2012年1月27日

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