いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社 (2014年4月23日発売)
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借りたもの。
福島第一原発の収束作業ルポ漫画。
具体的な作業内容ではなく、主に作業環境についての描写。
2012年時の就業に当たっての講習会が一度きりだった事(それでいいの?)。
装備の説明が現状のものは現場に行ってみないと分からないと言われ、著者は疑問を持ったり……
手探り状態での収束作業である事が垣間見れる。
それでもブラック企業の極端な例ばかりでは無いこと、地味な作業でもそれらがあってこそ収束へ向けて作業が進んでいくという自負がある事の言及は大切だと思った。
こうした地道な作業が「アンダーコントロール下」の実態なのだろう……
“完全に安全”な職場ではないが、男性ばかりの職場は“下請けの普通”の職場で、皆したたかに生活していた。

都市伝説レベルの「裏」の噂にツッコミを入れつつ、蝉の鳴き声や野生化した牛が元気に生きている、自然の力に感動する。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年1月15日
読了日 : 2016年1月15日
本棚登録日 : 2016年1月13日

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