毒になる母親

  • 飛鳥新社 (2012年1月7日発売)
4.12
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本棚登録 : 121
感想 : 11
5

借りたもの。
この本は全てが「母のせいである」と宣言するものではない。自覚している欠落を認識し、そこから立ち直るための自己啓発本だ。
前半に挙げられている例は極端なものもあるが、自身の経験にも似たものがあり、戦慄する。読んでいて苦痛を伴うが、客観視できる安堵感もあった。
幼い時に感じた違和感、何故そう思ったのか、母は何を考えていたのか――
現代の教育熱心な母親というものは、世間体を気にしてこうした傾向にあるのでは無かろうか……
「母のようになりたくない!」娘の自覚、負の遺産の連鎖への恐怖に共感を覚える。
後半には立ち直り方を段階形式に、具体的な例も挙げている。そしてちょっとした子育ての心得も。
読みやすくて、心構えに最適な本。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理学 / 精神医学
感想投稿日 : 2014年3月25日
読了日 : 2014年3月25日
本棚登録日 : 2014年3月18日

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コメント 6件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2014/04/03

母親になれない私には、本当は理解不能ですが、、、
「負の遺産の連鎖への恐怖」それを自覚しているだけでも凄いコトのような気がします。。。

亞綺羅さんのコメント
2014/04/05

>nyancomaruさま
親と子の関係は難しいです…
現代の親は”良い親になろう“と強迫観念に捕らわれているのかも知れません。
私が母になったとき、私自身も母と同じになってしまうと、子供の頃に感じていた違和感を与えてしまう、同じ穴の狢になってしまう恐怖があるのでしょうね……

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2014/04/07

「”良い親になろう“と強迫観念に」
真面目な人ほど、しんどい思いをするのかな、、、辛いですね。。。

亞綺羅さんのコメント
2014/04/08

>nyancomaruさま
それを軽減して、前向きに子供と関われるようになりたいです(*^-^*)

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2014/04/09

「前向きに子供と関われるように」
きっと大丈夫ですよ。

亞綺羅さんのコメント
2014/04/12

>nyancomaruさま
有難うございます。

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