犯罪者はどこに目をつけているか (新潮新書 486)

  • 新潮社 (2012年9月1日発売)
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本棚登録 : 263
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著者の云いたいことは、
「守りは薄れ、犯罪者の学習は進んでいる」ので警鐘を鳴らしたい・・・ということでしょうかね。

なるほど・・・と思う点、多々有りました。たとえば、
・警備会社のステッカーは、この家には警備が必要なほどの、モノがある、と教えてくれる
・番犬を敷地の中で放し飼いにするのは良策だ。しかし、・・・(この続きは伏せておこう)

また、なぜ犯罪が起きるのかについて、そういうことか・・・とも納得。

つまり、古典的犯罪発生観(=犯罪は異質な物が起こす)であったのに対して、実は、現代的犯罪発生観(=割れ目が犯罪を生む)があり、
さまざまなストレスで犯罪に手を染めざるを得なくなるので、異質な物を除去・隔離するような犯罪対策(警察強化)ではなく、防犯が重要だということでした。

防犯の前に、割れ目のない社会を作ることが何よりも重要だと思ったんですけどね・・・

店頭でタイトルに惹かれチェックしたんですが、Amazonで在庫切れだったので、久しぶりに店頭に戻って購入した1冊でした。


(2012/11/27)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年12月8日
読了日 : 2012年11月27日
本棚登録日 : 2012年11月17日

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