P&G式 世界が欲しがる人材の育て方 日本人初のヴァイスプレジデントはこうして生まれた

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2008年8月22日発売)
3.41
  • (29)
  • (77)
  • (125)
  • (23)
  • (3)
本棚登録 : 630
感想 : 115
3

■「What Counts Factors」(WCFs)
P&Gで、新人からCEOまで、誰でも身につけることがを期待されているスキル
・リーダーシップ
・実行力(イニシアティブをとる)
・優先順位をつけて仕事をする
・クリエイティブ力
・他人との効果的な協働
・戦略的思考と問題解決力
・コミュニケーション力
(+専門分野の熟練)

※現在はSAWsという新しい基準へアップグレードされている。
http://faculty.msb.edu/homak/homahelpsite/WebHelp%20061813/P&G_SAWS.htm


■やってみてできなかったことも良い経験になる
「やってみたらできなかった」ということは、「無駄だから、やらない」ということとは根本的に違う


■大きな問題の正体
大きな問題は小さな問題の集合体と考えてアタックするのがベスト。分解して分析するクセをつける。
次に優先順位をつけて並び替えていく。このときの優先順位は、全体の問題に与える影響力の大きさ。


■3Eリーダーシップモデル
リーダーシップはポジションではなく、リーダーとしてみんなから受け入れられるビヘイビア(行動)
リーダーとして理想的なビヘイビアは次の3つで表現され、それぞれの頭文字をとった「3Eリーダーシップモデル」

Envision(ヴィジョンでもって組織を率いる)
1. ヴィジョン(将来の構想)を作り、常にヴィジョンを掲げる
2. 限界でなく可能性に焦点を当てる
3. 組織を主要な目標と勝つための戦略に集中させる
4. ヴィジョンに対する本人の信念を言動で示す

Energize(動機づける)
1. ゴールを決め、高い基準で役割と責任を明確に定義する。一貫してぶれない
2. 緊迫感を示す
3. 自他ともに誠実なコミュニケーションをする
4. 熱意をもっていることや、リスクをもいとわないことを行動で示す
5. 人々を大切に思っていることを示す

Enable(人材育成・組織開発をする)
1. 戦略の実行に必要な能力を定義し、育成する
2. 自らが率先して高い影響力があるシステムを開発する
3. リーダーだけが解決できる障害を取り除く
4. データベースの問題解決を奨励する
5. 自らの仕事をするための必要なスキルを持つ
6. 人々の能力を育成する前向きな環境を作る
7. 効果的に権限移譲する
8. 成功と貢献に報い、褒める
9. 自ら部下のキャリア育成のプロセスをリードする
10. 個性を価値ある多様性として認める
11. 状況に合わせて臨機応変に行動する

※逆にすると…
(リーダーとしてあるまじき行動)
ヴィジョンを持たずに組織を率いる
1. ヴィジョンがない
2. 可能性がないとあきらめる
3. 組織がばらばらの方向を向いている
4. 本人に信念がない

部下をがっかりさせる
1. 目標がころころ変わる。役割分担がはっきりしない
2. のんびりしている
3. 陰口や讒言の横行を許す
4. 情熱がない
5. 部下を重要視していない

人材を育てない
1. 必要な人材を確保しない
2. 重要なことはいつも人任せ
3. 重要課題から逃げる
4. 勘に頼りすぎる
5. 上に立つには十分な能力がない
6. 人材育成する環境ではない
7. 権力を独占する
8. 成功に報いない、褒めない
9. 部下のキャリア形成を考えない
10. 個性の強いものは嫌う
11. 異なる状況に対応できない

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 単行本
感想投稿日 : 2014年2月19日
読了日 : 2014年2月19日
本棚登録日 : 2014年2月19日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする