本という不思議

著者 :
  • みすず書房 (1999年2月18日発売)
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本棚登録 : 120
感想 : 12
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繰りかえしは退屈だ。だから「何かおもしろいことはないか」ということです。今日があったように明日もつづくだろうというような、そういう繰りかえしの意識が一つの前提としてあって、平穏無事のイメージと退屈のイメージとが裏腹になって、日常が繰りかえしのための繰りかえしのように生きられる。繰りかえしがなにかしら無力な感じを通して感じられているので、繰りかえしがうっとうしい。で、「何かいいことないか」という一回性への期待が、気散じ、気晴らしとして、本との付きあい方というようなところにも、気付かないかたちではたらいている。  (子どもの本の秘密)

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 言葉
感想投稿日 : 2006年1月31日
本棚登録日 : 2006年1月31日

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