恥ずかしながら言葉がよく分からず、現代語訳&解説でなんとか読み進んだというのが正直なところ。
にも関わらず、晶子の熱い気持ちは理屈を越えて伝わってきて胸を打つ。
与謝野晶子という女性は、愛情も友情も何もかも、すべての情がとても深い人だと感じる。
はしたないほどの情熱、何も隠さない強さ、恋する相手に対するまっすぐさ。
かと思えば儚く美しい光景をさりげない言葉で現す表現の美しさ、ちょっとした情景に心乱される繊細さ。
三十一文字、という文字数が多すぎず、少なすぎず、彼女の心を現すのにぴったりと嵌っている。
力強さと儚さの両方を持ち、時代も理屈も越えて読み手にまっすぐ刺さってくる歌。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
【短歌などなど】
- 感想投稿日 : 2017年7月7日
- 読了日 : 2017年1月22日
- 本棚登録日 : 2015年1月2日
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