通訳翻訳にまつわる誤訳と呼ばれる訳を考察する。
外国語能力の欠落によって引き起こされた誤訳は誤訳以外の何物でもないが、一般的に誤訳と呼ばれているものの中には、それらとは異なる種類のものがあるという。
例えば、文化の違いから引き起こされる誤訳は、文字面はきちんと対応しているのに、日本語と外国語でその言わんとしていることが異なる場合があるという。
さらに具体的には、orange catという例が挙げられている。これは、直訳すれば、「オレンジ色の猫」ということになるが、英語と日本語では同じ色でも色彩分類が異なるので、日本語でいう「茶色い猫」に当たるのだという。
この他にも、文化の違いだけではなく、外交などの政治がからむ局面においては、二か国間での利益の違いから、通訳者や翻訳者に圧力がかかり、故意に誤訳を行わなければならない場合もあるという。
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- 感想投稿日 : 2012年9月4日
- 読了日 : 2012年9月4日
- 本棚登録日 : 2012年9月4日
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