プリンセス・トヨトミ (文春文庫 ま 24-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年4月8日発売)
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感想 : 1497
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万城目作品はこれで2冊目。
『とっぴんぱらりの風太郎』を読んで、ブクログのレビュー見たら、『とっぴんぱらり〜』の続きが『プリンセス・トヨトミ』ということを知り、読んでみました。
映画も知らんし、刊行順を遡る読み方をしてる感じです。

まず思ったのが「説明なげー」という……申し訳ないが、そう思いましたね。確かに、大阪冬の陣や夏の陣とか、豊臣家の歴史とか、辰野金吾の説明とか。必要だよ。『とっぴんぱらり〜』読んでたら、大阪冬の陣夏の陣と豊臣家の歴史の説明は2回目だし、私は辰野金吾(たまたま)知ってたから、そのあたりは斜め読みしました。

で、話的には大阪国が立ち上がったところからが面白い。
「どーなんの、これ?」
とか
「合図って?」
とか。
設定もなかなか……というか、こういう視点で豊臣家を捉えるかっていう。奇抜な発想。
多分、万城目さんが書きたかったんだろなって思った。正直、主人公は誰?て感じ。タイトルはプリンセスだが、別にプリンセスが主人公って感じでもないし。会計検査院でもない気がする。だから、これは設定がいいのです。まー、鳥居さんは愛着もてるキャラではある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他の小説
感想投稿日 : 2017年2月16日
読了日 : 2017年2月16日
本棚登録日 : 2017年2月16日

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