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桜田門外ノ変〈下〉 (新潮文庫)についての阿野裕行さんのレビュー


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阿野裕行の読書記録。 読了後、数年を経て感想が変わる事も多々あります。その為、基本的に☆3つ以下はつけません。

レビュー by 阿野裕行さん

書籍   読み終わった  読了日 : 2011年06月19日  3  登録日: 2011年06月19日

歯医者さんの待ち時間・銀行・バス・寝る前・・・少しずつ読み続けていた吉村昭氏の桜田門外ノ変、やっと昨日読み終えました。2か月もかかってしまった。

そうだなあ・・・僕にとってはきつい一冊でした。どちらかと云えば忠実な、それは多分気が遠くなるような調査の上に書きあげたものだと思いますが、所謂、事実を述べたものです。作者の思いは殆ど入れなかったのではないでしょうか、あとは読者が自分で感じなさいと云うものです。

吉川英治の三国志がありますが、あの本は漢文から来ると思われる朗々とした流れが文から感じられます。そのことで状況描写や心理までをイメージする事が出来たような気が致します。

この桜田門外ノ変にも至る所に武家言葉が出てまいりますが、それは三国志に出てくるような漢文で無く、あくまでも武家言葉です。とは言え、主人公の関鉄之助は歌を詠む事が好きですので

”めぐり逢えて姿見えねど声そえてこは又いかにかかるなみだぞ”

などまたちがったものを感じる事が出来ます。

ペリー来航・不平等条約締結・開国云々の問題に対して、幕府が問題を処理できなかった状態が桜田門外の変を産み、日本は尊攘攘夷・尊王倒幕そして大政奉還と移っていったのです。

今の世の中にリンクするところが多々あり考えさせられました。 レビュー登録日 : 2011年06月19日


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