新選組始末記―新選組三部作 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社 (1977年3月10日発売)
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本棚登録 : 52
感想 : 3
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新撰組の隊員の個性に魅かれて集中的に読もうと思ったが、
剣劇・殺戮のすさまじさに引いてしまった。
淡々と事実考証をしながらの書き方がまたリアルで、
殺しの残酷さがにじみでる。
ただの殺しの狂人集団じゃねぇかと。
田舎の百姓が立身出世しようと、ろくろく考える頭もないくせに
幕府の威を借りて敵対するものを殺しまくる。
規律を守るために内ゲバも辞さない。
当時にしてもおかしい集団と思われていたわけで、
今にしてみたら全く扱えないわけのわからない集団。
それでもなんとなく人気があるというのだからまたすごい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年12月20日
読了日 : 2012年12月19日
本棚登録日 : 2012年12月20日

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