乱鴉の島 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2010年1月28日発売)
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本棚登録 : 1697
感想 : 158
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外部との連絡手段を断たれた孤島
島内の人間が結託して守っている秘密
そんな中で起こる連続殺人事件
部外者が故に敵対して孤立する探偵

ハラハラドキドキしながら刻一刻と忍び寄る恐怖と、火村先生の超然たる推理に読み耽りました。

人は誰も、
たった一度の命しか生きられない

命は有限だからこそ苦しくて
苦しみがあるからこそ幸せを感じられる

毎日を漫然と生きていると
いつか大切な人とも死が分かつことを
忘れてしまいがちだなと。

この物語は読み終わった後に
何か心に残してくれる感じがしました。

だからこそ謎解きでスッキリというよりは
重々しく靄っとした気持ちにもなるけれど
この美しくて哀しい人間の物語が好き

余談ですが
子供たちとの「秘密の捜査会議」は
可愛くてほっこりしました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2016年3月16日
読了日 : 2016年3月11日
本棚登録日 : 2016年3月11日

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