外部との連絡手段を断たれた孤島
島内の人間が結託して守っている秘密
そんな中で起こる連続殺人事件
部外者が故に敵対して孤立する探偵
ハラハラドキドキしながら刻一刻と忍び寄る恐怖と、火村先生の超然たる推理に読み耽りました。
人は誰も、
たった一度の命しか生きられない
命は有限だからこそ苦しくて
苦しみがあるからこそ幸せを感じられる
毎日を漫然と生きていると
いつか大切な人とも死が分かつことを
忘れてしまいがちだなと。
この物語は読み終わった後に
何か心に残してくれる感じがしました。
だからこそ謎解きでスッキリというよりは
重々しく靄っとした気持ちにもなるけれど
この美しくて哀しい人間の物語が好き
余談ですが
子供たちとの「秘密の捜査会議」は
可愛くてほっこりしました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2016年3月16日
- 読了日 : 2016年3月11日
- 本棚登録日 : 2016年3月11日
みんなの感想をみる