贈与の歴史学 儀礼と経済のあいだ (中公新書 2139)

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  • 中央公論新社 (2011年11月24日発売)
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感想 : 48
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確かに贈与の歴史だった。
日本の西暦1400年から1500年あたりの時代に,贈与システムがどんな風に機能していたかを丁寧に議論されていた。
そういう意味では,評価が星二つなのは厳しすぎるのは分かっている。

しかし,儀礼と経済の間,というサブタイもあって,まさか日本のそんな100年間に限った話だとは思わなかったので,もっと古代のクラ交換とかレヴィ=ストロースの話とか,そういうところから近代・現代の贈与までを議論するのかと期待して読んだのだ。
そしたら,どこまで読んでも南北朝のなんとか天皇と足利の何代目だとか,土倉とか寺院の誰とかの古文書を引いての論理展開ばかりだったという。
そういう意味で期待外れで,がっかりした。
それならサブタイトルをもうちょっと内容に即してつけてくれよ・・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年4月7日
読了日 : 2012年4月7日
本棚登録日 : 2012年4月2日

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