仕事で初めてバルセロナを訪れた。
現地のスタッフが度々口にする「カタラン」(カタロニア語)。
「ブエノス・ディアス」でなく「ボン・ディア」と挨拶したときの
かれらの表情の中にある歴史の淀み。
ある家を訪ねたときに、チェ・ゲバラの肖像とともに
「Catalonia is not Spain!」と大書された旗。
青空と太陽が眩しいこの街の、陽気な人たちの中にある
澱のようなものが気になって、帰りの飛行機で読みふけった。
ヨーロッパの壮絶な歴史を改めて知り、
教科書でさらっと習ったスペイン王位継承戦争などが
リアリティを持って蘇ってきた。
血肉になる読書は実体験と不可分であることを改めて知った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2012年7月23日
- 読了日 : 2012年7月21日
- 本棚登録日 : 2012年7月23日
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