矢作俊彦なら読まなくては。
合作というのは珍しいなと思ったら、
以前(20年以上前)にも何度も組んでいたらしい。
ぱっとしないまま40歳を超えた中途半端な沖縄やくざが
一発逆転を狙った大勝負に出るが、
組んだ手下もからきし駄目で、
計画は一つも上手くいかずにトラブルばかり。
米軍、公安、中国人、沖縄やくざ。
ろくでもない連中のろくでもない物語だが、
なぜかそれぞれの人間に、心惹かれる瞬間がある。
キャラクターが強い。濃い。
沖縄の空気のように暑く湿って淀んでいる。
やるせない結末も、これでいいと思えてくる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
現代小説
- 感想投稿日 : 2012年3月11日
- 読了日 : 2012年3月11日
- 本棚登録日 : 2012年3月11日
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