クローバー・レイン (一般書)

著者 :
  • ポプラ社 (2012年6月6日発売)
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本棚登録 : 1085
感想 : 233

2012年6月発行 
大手出版社“千石社”の若手編集者 工藤彰彦は、業界パーティーの帰りに過去の人になりつつある家永嘉人の新作原稿に出会う。一読しただけで、その作品の虜となり、一編集者として世に送り出すことを誓う。

そこからの展開は、出版業界事情が自然な起伏を作る。が、それ以上に 作家や編集者が ひとりの人間として抱く「特別なだれかに読んで欲しい」という強い願いが物語を牽引する。

出版は、実際には文字だけで本という一つの世界を作り出そう、という生業。強烈な自我や、疑心暗鬼、嫉妬などなど、見たくないものだらけの中で棲息しているんじゃないか?という気もする。

でも、そんなことはサラリと流して、ただただ良い作品が世に出て欲しいという希望が込められている。
万感の思いを伝えるために、膨大なエネルギーを注いで何かを生み出す。 物語たるもの、そうであってほしい、と。

いささか時間の経過がわかりにくかったり、心理描写なのか?大げさなのか?ごじゃごじゃしてしまったり、だれか風っぽい?と感じさせたりするところはままあるけれど..........

皆さんが書いているように本好きにはたまらない。
一気読み。
スィートだけど、とっても良かったです。
人にすすめたくなる本。

これからはどこから出た本なのかも 気になりそう。
そんな本を出したのは、
ポプラ社 でした。

映像化するなら...... 瑛太と 若王子は三浦翔平 どうかな

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説
感想投稿日 : 2013年3月18日
読了日 : 2013年3月18日
本棚登録日 : 2013年3月18日

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