中国の頭脳清華大学と北京大学 (朝日選書 802)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2006年7月1日発売)
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感想 : 4
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中国のエリート輩出校の『実力』がどれ程のものなのか、という事をこの本は示している。中国では受験戦争が過熱し、一流校への入学は相当なものだとは知っていたが、この本を読んで、自分の認識よりもさらに過酷な受験戦争がそこにあることを知った。
また、その試験を潜り抜け無事清華大学/北京大学に合格した学生は、さらに大学でもハングリーさを発揮し、勉学にまい進する様子が描かれている。

現役の大学生として、かなりこの本の内容はショックであり、もしこの本がおおむね正しいのなら、自らの通う大学との差を痛感させられた。
特に「アメリカの大学から、直々にスカウトが来る」という事実に愕然とし、日本の大学でアメリカからスカウトに来るような大学があるかどうかを考えた時、かなり衝撃を受けた。

ただ、筆者の二大エリート校に対する視点はかなりバイアスがあるように思える(持ちあげすぎな気がする)ので、鵜呑みにはしないほうが良いように思える。

ただ、今通う大学と彼らの通う大学の差に愕然としたことで、彼らと張り合うには自分で何とかしなくちゃいけないという事に気がついた、この点だけでも良かったと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 中国 エリート
感想投稿日 : 2010年1月6日
読了日 : 2010年1月6日
本棚登録日 : 2010年1月6日

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