1960年公開
監督 : 小津安二郎
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今は亡き親友の娘の縁談に世話を焼くおやじ三人衆のおせっかいでややこしいお話。
当時の日本の社会や家庭観がとってもよくわかるお話。暇というか、生活を構成する楽しいことの要素がシンプルで少なかったんだろうなあという感じ。若手が上の世代の興味関心のくだらなさに対して「ほんと暇だよねあのおっさん」ってう風に感じるアレをすごく感じる作品。まあでも一方で、これくらいの人間同士のおせっかいとか、過介入あっての出生率だったり高度経済成長だったりしたとすると、これからこんなにリベラルになってしまった社会で、もう一回ベビーブームを、とかいうのは厳しいよなとも思います。経済的理由とかもものすごく大きいけど、根っこはやっぱり価値観によるものかと。
人間関係について、考えさせられた作品でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
human drama
- 感想投稿日 : 2016年5月5日
- 読了日 : 2016年5月5日
- 本棚登録日 : 2016年5月5日
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