レビュー by ahchanさん
彼女が血まみれで帰ってきた姿が本当に無惨だった。
でもそれだから彼の怒りは伝わってきたし、彼が最後に進んだ道も納得いったのだと思う。
身一つで立ち向かい、命と引き換えに安らぎを彼らに与えたこと。残り短い命なら、という状況も奇麗な話に終わらない伏線のように思う。
個人的には、患者さんのことで「許されたい。でも許されたくもない。背負って戸惑っていることで償っているような気分になる。でもその状態では楽しい音がしない」そんなことを思っていたから、彼が「赦し」を遠ざける意味が分かる気がした。許されてはいけないような気がするし、そういった行為をしても、無意味な気がしたのではないかと思った。本当は世話焼きなおじいさんなのに、楽しむことは許されなかったし、許したくなかったのではないかと思った。
頑に温かさを遠ざけてきた彼が、少年と距離を縮めたのは、彼が殺めた者たちと少年とが重なったからなのか?単に温かかったから?
どんな分けにせよ、彼の思いに、その寂しさに涙が止まらなかった。
Walt Kowalski : Clint Eastwood
Thao Vang Lor : Bee Vang
Sue Lor : Ahney Her
登録日 : 2010年07月22日 06:32:26


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